俺たちIT野郎は!「欲しい」と心の中で思ったなら!そのときすでに行動は終わっているんだ!〜Mighty Mouse買っちゃいました〜
さて、世の中はどうも日本版iTunes Music Storeオープンの話でもちきりのようだ。実は私も例の発表会に参加していたのだが、ジョブズが来るとはまったく知らなかった。でも、初の生ジョブズが、数メートル前にいる。まるで憧れのアイドルを初めて見る高校生の気分だ。しかしジョブズといえども、ある意味ただのおっさんなわけで、別に生で見て失禁するなり気絶するなりといったことは当然なかった。しかし、発表の内容についてはよくぞここまで、という感じで涙が出そうでしたよ、ホント。
Apple Mighty Mouse買っちゃいました
さて、そんな話はおいておいて、Appleつながりで今回のネタはApple Mighty Mouse(以下Mighty Mouse)です。
本当は昨日のうちに入手したかった。しかし、発表をみて「欲しい」と思い、まっ昼間に会社を抜けだしてApple Store銀座店に行ったものの、時すでに遅く、完売……。
ところが、今日わざわざ有楽町まで来たということで、ぷらっと銀座まで歩いてみたら普通にありましたよ、Apple Storeに。「隠してたんじゃないんかい!」と突っ込みたくなるほどだった。
ということで速攻買ってみましたMighty Mouse。実物は写真1。もちろん自腹です。自宅のiBookはTigerにアップデートしてなかったのでTigerもついでに突発的に購入。さぁ、レビューしてみよう〜♪
写真1 左から私物のTalby、私物のMighty Mouse、会社のMicrosoft IntelliMouse Optical
ハードウェア的考察
機構的には1スイッチマウスだが、マウス本体上部のスクロールボール付近にタッチセンサーが内蔵されており、(通常のマウスでの)左ボタン付近を触ってクリックすると左クリック、右ボタン付近を触ってクリックすると右クリック、スクロールボールを触ってクリックすると中ボタンクリックとなる、トリッキーなマウスだ。また、マウスの側面部分にはサイドボタンがついており、両側から押さえ付けることでクリックできる。サイドボタンという名称のため、左右に1つづつボタンがあるように混同しやすいが、そうではなく、左右であわせて1つのボタンとして働くボタンだ。
物理的には1ボタンしか無いため、右クリックやスクロールボールクリック操作に違和感があるのではないかと危惧していたがそんなことはまったくなく、右、スクロールボール、左の各クリック動作やスクロールボールによるスクロール操作については一般的なホイールマウスとほぼ変わらない操作感である。
ただ、サイドボタンのクリックは結構力を入れて押さえ付けないと反応しないため、コツがいるようだ。一般的なマウスのホールド方法だと思われる親指と薬指ではさんで持つやり方では薬指が疲れる。ここは素直に普通のボタンの方が良かったのでは、と思ってしまう。ただ、ぱっと見はApple伝統の1ボタンマウスで、マルチボタンマウスに設定できる、というコンセプトはとても面白い。
Mac以外のプラットフォームでは?
さて、このマウス、Mac で動くのは当然だ。ということで、ここではそれ以外の環境での動作を検証してみよう。パッケージには対応システムとしてMac OS X、WIndows2000、Windows XPが記述されているが、どこまでこのマウスの機能を生かせるのだろうか?
まず、 Windows XP SP2。スクロールボール操作や左右+スクロールボールクリック動作についてはまったく問題なく動作した。また、サイドボタンはデフォルトで認識されており、俺が会社で使っている、Microsoft IntelliMouse Optical(以下IntelliMouse)での左クリックに相当するように動作している。たとえば、Firefoxでは「戻る」操作となる。ただし、スクロールボールは上下のスクロールのみ有効で、左右のスクロールに関しては認識してくれない。
また、Fedora Core 4(以下FC4)でも、デフォルト設定でスクロールボール操作、左右+スクロールボールクリック動作は問題ない。また、サイドボタンについては、スクロールボールクリックと同じ動作をする(ボタン2として認識される)ようだ。
しかし、基本的な操作にはまったくく支障は無くとも、せっかく付いているサイドボタンやスクロールボールを活用したくなるのが人情というものだ。幸い、5 ボタン+上下スクロール機能搭載のMicrosoft IntelliMouse OpticalはLinux上で動作確認されており、設定方法も紹介されている(リスト1、2、3)。Windows上ではMighty MouseはIntelliMouseとほぼ同様のものとして認識されているため、この設定を流用したところ、見事にサイドボタン機能は認識されるようになった。この設定ではサイドボタンは第4ボタンとして認識されるため、Firefoxでは「戻る」機能に割り当てられる(設定次第で他の機能に割り当てることも可能だが、Firefoxの設定ファイル編集などが必要になると思われる)。
ただ、問題はスクロールボールだ。こちらに関しては、 Windows XPでも標準では認識されておらず、Linuxでも認識させるのは現状では難しそうだ。ということで、スクロールボールの完全対応に関しては WindowsでもLinuxでも、これに対応したドライバの出現待ち、という感じだろう。
まとめ
個人的には、スクロールボールの色(つや消しのグレー)のゴムっぽい感じが若干気に食わない。しかし、そのほかの機能面、とくにMacで使う場合、Exposeがワンクリックでできるのは非常にうれしい。Tigerユーザーなら買って損はないマウスだと思う。
そのほかのプラットフォームで使うなら、そのデザインは別にして、スクロールボールが完全には利用できない現在では、機能的にはほかの高機能マウスに残念ながら劣ってしまう。ただし、UNIX/Linux環境では比較的早く対応ドライバがでてくるのでは?と個人的には思うので、それを期待して買うのも悪くないだろう。
リスト1 xorg.confでのマウス設定部分(FC4デフォルト)
Section "InputDevice" |
リスト2 xorg.confでのマウス設定部分を以下のように修正する
Section "InputDevice" |
リスト3 /etc/X11/Xmodmapに以下の行を追加
pointer = 1 2 3 6 7 4 5 |