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「脳内ビジネス」の話はまたにします!

プログラマにとってほぼ最高に近いくらいの趣味は料理である (2/2)

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(前回の続き)

ということで、これを読んでいるプログラマのみなさんは、「ちょっとコンピュータの前に座るのが疲れたな」と思ったら、料理をするということになりました。

そしてレシピは「マルちゃんの焼きそば」。

これをそうですね、毎日朝晩で2食。難しければ毎週1回つくってみて下さい。

2ヶ月間で計8~9回。

それだけ作ると、まず圧倒的に手際がよくなります。

料理の初心者がなぜ早々に「料理めんどくさっ」と思ってしまうかというと、その9割以上の原因は手際が悪いからです。

プログラムで言うなら、ブラインドタッチができず、「if」と打つために「i」とか「f」とかを一生懸命探しているような状態です。それではプログラムの面白さうんぬんの前に嫌になってしまうでしょう。

だから、とにかく同じレシピを毎回毎回作り続けることです。

料理は切って焼くだけじゃないです。残った食材を保存すること、ゴミを捨てること、食器を洗うことなどもすべて料理で、それが素早くできるワークフローをいち早く確立しないといけません。それがうまく行かない状態が長く続くと、料理が面倒に思えてくるのです。味が美味い不味い以前に。

ということで、レシピを変えたり工夫するのは十年早いです。

以下のレシピをひたすら辿るだけ。つまりまずは徹底的に写経をしましょう。


1.食材

(A)野菜(キャベツ、マイタケ、モヤシ、ピーマン)
その他タマネギ、ニンジンなども可

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(B)豚肉モモ肉
バラ肉でも鶏肉でも可

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(C)ニンニク、鷹の爪
辛党の私は鷹の爪を入れますが無くても可

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(D)サラダ油、塩、テーブル胡椒、ビール、青のり
ビールはなくても可

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2.調理

早速、調理に入っていきましょう。うんちくは料理を進めながら語っていきます。

2-1.にんにくをみじん切りにします。

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まあ、なにはともあれにんにくです。にんにくをみじん切りにするのは、にんにくの断面積を大きくして、油にエキスを滲みだたせるためと言われていますです。

2-2.フライパンをセットし、ニンニクと半分にちぎった鷹の爪を中央に配置し、サラダ油を多めに入れます。

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キャノーラ油など体にいいと言われる油を使って、油は多めに入れます。写真はちょっと少なめです。油が少ないと野菜炒めは失敗します。辛いのが苦手な人は、鷹の爪は無くてもいいです。

2-3.点火します。弱火です。
このレシピでは、常に火は弱です。野菜炒めを弱火でやるなんて聞いたことがないという人もいらっしゃると思いますが、確実に成功する鉄板の低温調理法です。

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2-4.プチプチ泡が出るまで待ちます。

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この間に、ニンニクと鷹の爪から油にエキスが染み出ています。ゆっくりと温度が上がっていけばいいので放っておきます。この2~3分の間にキャベツ、ピーマン、マイタケなどを切ります。間に合わなければ火を止めてもいいです。

2-5.あったまったら掻き回します。
ニンニクが薄く茶色くなってきたら、油が温まった証拠です。フライ返しでフライパン全体に油を行き渡らせます。

2-6.野菜投入。

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写真は一人分です。男性ならこれくらい食べられるでしょう。加熱するとかなりかさは小さくなります。

2-7.丁寧にかきまぜます。

油を野菜全体に行き渡らせます。上からかけてもいいです。これを怠ると、低温調理法は失敗し、乾いてシナシナになります。

2-8.もし2-4で火を止めていたら、火を点けます。

フライパンがいったん冷めて、何の音もしなくなっても、それでいいのです。彼女や奥さんが見ていたらぎょっとされる瞬間かもしれません。

2-9.野菜は中央に山にします。

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山にすることで、蒸し焼きにします。まあ5分くらいはかき混ぜてはいけません。ただでさえ火が弱いのに温度が下がってしまいます。

2-10.肉を切ります。

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野菜が温まるのを待ってる時間に、肉を切っていきます。これくらいの大きさに切ります。

2-11.暇なので洗い物をします。
野菜炒めには最短でも20分かかります。いや、20分以上かけます。その間暇なので、野菜の入っていたビニール袋をまとめて捨てたり、まな板や包丁などを洗ってしまいます。使わないものは待ち時間を使ってどんどん洗っていけば、食べるときは最後まで使っていた調理器具だけになるはずです。

2-12.かき混ぜて、再び山を盛ります。

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4~5分経って、ジュウジュウ言ってきたら、野菜の山を崩して、かき混ぜ、再び山を作ります。さっき上の方にあった野菜がなるべく下にくるようにします。これを4回ほど繰り返します。この作業段階で、驚くべきことに野菜が一切しおれておらず、焦げてもおらず、青くみずみずしい状態が保たれています。「焼けてんのかよ」と心配になりますが、だいじょうぶです。

2-13.肉を投入します。

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2-8から20分くらい経ったら、野菜を広げ、真ん中を少しくぼませて豚肉を投入します。肉が丸まっていたら菜箸で引き離します。中だけ赤いということがありますからね。

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そして、肉の上に野菜を載せて生き埋めにして再び蒸し焼きにします。ここまで、ずっと弱火です。コンロのつまみには一切触れていません。

2-14.塩胡椒をふります。

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塩と胡椒をふります。マルちゃんの焼きそばには、粉末ソースがついてますが、それは野菜とかはかなり少ない分量で計算されているようです。これくらい大量に野菜を入れるとちょっと薄く感じるので、塩胡椒を足すわけです。(鶏がらスープの素を少し振りかけてもいいです。)

2-15.余った肉を片付けます
「ん?あれ、今もしかして暇?」と思ったら、できることをどんどんやっていきます。余った肉にラップをかけ冷蔵庫に入れたり、フライ返しは麺を扱うこの後の工程では使いにくいので洗ってしまって菜箸に変えたり、なんか動きます。仕事と一緒ですね。

2-16.それでも暇なのでビールを空けます。

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発泡酒ですが。キッチンで食材に火が通るのを街ながら飲むビールは最高です。焼きそばなのにスローフード。このレシピは、初心者にも時間に余裕ができます。

2-17.かき混ぜて様子をみます。

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火が通って無さそうなら、かき混ぜては肉を下にして再び山を作り、加熱します。物理的な想像力を働かせます。

2-18.焼きそばを開封し、ビニールの端を少し切り、レンジで加熱します。

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焼きそばを開封し、1玉取り出し、上部の端っこに切れ目を入れ、電子レンジへ投入、20秒ほど加熱します。だいたい人肌(30~40度)くらいになればいいです。

2-19.焼きそばをフライパンに投入します。

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投入したら、先ほど空けた飲みかけのビールをさーっと一回しと、水を20mlほど入れます。

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このレシピで忙しいのはこの1分くらいだけです。入れたら菜箸でほぐします。2-18の工程で、レンジで温めておかないと、麺がカッチカチで、無理にかき混ぜるとブチブチ切れてしまいますよ。

2-20.ちょっと火を強めます。

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水を入れたら、水分が飛ぶまで焦げ付くことはないので、ちょっと火を強めます。

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水分がある程度飛んだら粉末ソースを投入します。

2-21.よくかき混ぜます。

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さらに加熱して水分をよく飛ばします。

2-22.できあがり。

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青のりを振ってできあがりです。

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フライパンはすぐ水につけておきます。

一度、じゃなかった、毎週末に1回を2ヶ月連続、つまり8回くらい連続して、このレシピ通りにやってみてください。

まず出来上がった焼きそば自体、相当美味いですよ。彼女や奥さん、お母さんなどにご馳走してあげましょう。

そんじゃーね。

業務システムの受託開発25年の実績「株式会社plumsa」

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