オルタナティブ・ブログ > 新倉茂彦の情報セキュリティAtoZ >

~攻撃は最大の防御なり~正解のない対策を斜めから斬る

高野山大学大学院を卒業しました

»

今年は弘法大師空海が高野山に密教道場を開いてから開創1200年の記念の年です。 脈々と1200年の間、人々の拠り所として信仰されています。

高野山開創1200年特設サイト - 和歌山県観光情報

今もなお弘法大師が禅定を続けている奥の院では、毎日二回、食事が運ばれ、旧暦の3月21日には正御影供という年に一度のお衣替えの奉納が行われています。他にももっとありますが、これらが1200年も続いていることは凄いことです。

あまり身近に感じないように思われますが、初詣スポット人出ランキング のトップ5(1471万人)の内訳で言えば、川崎大師平間寺302万人(2位)、成田山新勝寺300万人(3位)、浅草寺283万人(4位)という、全体の六割強の人出が集っています。結構身近にあるこれらが密教系の寺であることを意外と知らないものです。四国のお遍路も弘法大師信仰の1つです。

その聖地高野山にある大学院に入学したのが2012年の春です。(高野山大学大学院へ入学しました) 最短では2年で卒業できるのですが、仕事もしながらの勉強と、日本人でありながら日本語に弱い(こっちのが大きい)という自身の問題から、結構手こずりました(笑)

基本、通信教育なので自分で学習スケジュールを組むことができますが、一方で学習できる時間があったとしても、これも先延ばしすることができてしまいます。通信教育は以前に4年間やったことがありましたが、今回のが大変だったような気がしています。もしかしたら、以前のことを単に忘れただけかもしれません(爆) 終わったことは、都合よく忘れられるようになっているのかもしれません。バカボンのパパが言う「忘れたいことが思い出せないのだ!」って言葉の深さが響いてきます。

やはり何かの目標があると学習は進むものです。今年2015年の卒業は勝手にあきらめていたのですが、昨年末にもしかしたらこの年に卒業できるかも?と思い込み(言い聞かせ)、本来ならば卒業しているスケジュール感なのですが・・・書く前にやらなければならない計画発表等を行い、ちょっと頑張ってみました。応援していただいた方々、先生には感謝しております。

こころとは一体どのようなものなのか?と。感情なのか?思考なのか?・・・コンサルをしていると本当に相手のことはよく見えるもので、第三者の立場として必要なことが鮮明に見えてきます。一方で自身のことは、まんま当事者なのでよく見えるどころか、変なフィルターや、過去の経験が邪魔をして曇ってきます。そのような「こころ」を知るアプローチのヒントがあるかも知れない!と思い様々な文献を読みあさりました。

現業の情報セキュリティコンサルとは違うように見えるのですが、自身の中では繋がっています。大学院なので修士論文があり、計画も立てなければならないのですが、人のこころとはどのようなもので、どのように自身を知ればいいのか?という壮大なテーマを研究しました。

 十住心思想の現代的実践 - セルフマネジメントに生かす「こころ」の考察 -

実のごとく自身を知ることを「如実知自心」といい、どのようにこの実のごとく自身を知ることができるのか?を追求してみました。詳しく書くとA4で70ページ近くなってしまうので(笑)。。。。結論だけ言えば、自身との深い対話を瞑想を通じて知ることになります。最近ではグローバル企業でも、様々な瞑想をマネジメントに取り入れている事例が多くあります。

よくある自分探しからはじめることが第一歩になると考えています。これも浅深がありますが、まずは第一歩を踏み出さなければ、何も知りようがありません。自分を探す中で、自身の感情を知り、どのように生かし、弘法大師の思想を現代的にアレンジできるのか?と。

・・・で、結局のところ自身を知れたのか?と言うと、まだまだです。事相と教相という教習所でいう実地と学科の学科部分だけ終わったようなものなので、まだまだわからない部分もあります。ここで言う実地(事相)とは、修行に出なければならないので、現業のスケジュール等々、中々難しいものがありますが、次の課題として考えているところです。

DSC03017.JPG

とりあえず卒業することはできましたが、まだまだ深く知りたい部分が増えてしまったり、派生的に他の分野にも興味が出てきてしまったので、終わらない気配が。。。まぁゆっくりとやっていきます。しかし浅深があるとはいえ、深いものは本当に深いです。

ギリギリ記念の年に卒業できて本当に有り難いことです。感謝!どうも有り難うございました。

Comment(0)