顔認識技術とSNSからプライバシーを洗い出す「イヤな感じ」の研究から応用出来るキケンを知るべし
顔認識技術は、空港のセキュリティなどで活躍しています。肉眼で確認するには限界がありますが、顔のパーツの位置関係などで機械的処理がされているようです。随分前からあり、展示会で実機を見たことがあります。
街行く人を認識し、ソーシャルメディアからプライバシを引き出す研究
Facebookをはじめ、いくつかのソーシャルメディアサービスでは、投稿した写真の顔を認識して個人を特定するような技術が一般的になりつつあります。しかし投稿した写真から映っている人のプロフィールを導けるということは、街を歩く人達の顔からだって同じことができるはずです。というわけで実際に研究してみたのが、カーネギーメロン大学 Alessandro Acquisti 准教授らのチーム。ごく一般的な顔認識技術と、ソーシャルメディアサービスで公開されている情報をクラウド上で結びつけることにより、プライバシ情報を取得できるという実証実験を三種類行いました。
ネット上の写真から顔認識が出来るならば、街頭カメラのような映像からも出来るのでは?・・・そんな感じではじまったのだと思います。
研究として行われましたが、悪意を持った使い方も十分に可能なだけに危機感を感じます。
思うに、自ら情報の断片をばらまいているものが、ある串で刺してみると。。。見たこともない「焼き鳥」のような状態になってくる?ようなものでしょうか。情報量が多く醸造されていくと「秘伝のタレ」のように熟成されていきます。
Webがはじまりだした頃、せっせとホームページを作り「家族の写真」とか、成長の記録・・・みたいなものが多くありました。技術的って言い方が適当かわかりませんが、ブログを書くよりもちょっとだけHTMLのタグを意識しなければなりませんでした。と言っても、誰でもWordで文章を作るように簡単にページが作れました。
今では、そんなことを意識しなくとも、スマートフォンで写真を撮り、写真とつぶやきを簡単に投稿できます。普通にスマホが使えれば、簡単なことです。頻繁に更新?投稿を繰り返していれば、ページを作るよりも楽にコンテンツは増えて充実していきます。写真、つぶやきを別々に行っても、どんどん集積されていきます。
1.写真
2.つぶやき
3.コメント
時系列に並んだ前後の情報から、ある程度の行動が推測出来ますし、交友関係も見えてきます。
そんなことを言ったら楽しいものが、つまらなくなる!
確かに、そう思います(自爆)
ただ、こんな現実も知っておきたいものです。プライバシーカテゴリー
ソーシャルメディアで悩みを暴露するって、自分でエサまいてハトに囲まれるようなもの
Facebookの書き込みから情報を入手しTwitterで相手の行動を読む「最近の泥棒」はハイテクだ!
出来てしまうことと、実際に行うことは別ですが、そんな環境が整っています。って、そもそもネット上に情報が上がらなければ、この研究も成立しません。
この時期、屋外でバーベキューとか楽しいですよね。例えば・・・参加者の「ほとんど」はSNSを積極的に活用しています。
大きなバルコニーでバーベキューをしています。日差しも、アルコールも、環境そのものが開放的で気持ちいいもの。
そこで写真を撮る。。。美味しそうなもの、楽しい雰囲気。。。それをネットに上げる。
最近のスマホは、写真の中に位置情報までご丁寧に入れてくれるものがあります。写真に位置情報が入らないまでも、背景から大凡の場所を特定することは、そんなに難しくないと思います。周りの建物とか、雰囲気とか・・・
・・・ごく普通の日常にある風景です。が、見方を変えるとどうでしょうか?
ここから得られる情報量は多くあります。これらの活動が多くなればなるほどに、タレは熟成していきます。SNSをまったく利用していない参加者や、匿名でSNSを利用している人・・・紐付けされていくタレは更に深いものになっていきます。
・個人属性
・鮮明な写真
・関係性
デジタルストーキングとでも言うのでしょうか? 実際にPCを利用したストーキングも増えているようです。狭い場所で言えば、社内とか学内などの直接な行動が見える範囲、広い場所になると、ネットを使うもの。。。直接な行動は見えませんが、これらを複合すれば色々なことまでもが繋がっていきます。
・・・って、こんなこと言われたら「全然楽しくない!」ものになってしまいます。
光と影、表と裏。。。何かの側面には、その反対側が必ず存在します。
Facebook、顔認識機能の周知を徹底へ プライバシー懸念の高まり受けにもあるように、便利なものの逆な面も知っておくこと。全部がダメだったり、危険なワケではありません。 包丁は食材を切るためのものですが、他に危険な使い方も出来るのと似ているように感じています。
情報セキュリティ標語:連想と紐付けされてく情報密度(個人情報編)
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