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~攻撃は最大の防御なり~正解のない対策を斜めから斬る

「ブラック円」詐欺が日本で同時多発!しているようです

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マネーロンダリングに見せかけた詐欺です。従来は海外から「ブラックドル」を国内に持ち込むという方法でしたが、この「日本銀行券」版が登場したようです。

新手口「ブラック円」詐欺が日本で同時多発中! ――その元は有名な「ブラックドル」詐欺日経トレンディネットより

見た目は紙幣の大きさにカットされた、ただの黒い紙。これが「米国100ドル札に特殊な処理をして黒くしてある」という触れ込みになっている。特殊な薬品を垂らし、電子レンジでチンするだけで、色が落ちてドル紙幣に変わるという代物だ。

 もちろんこれは、「真っ黒」ならぬ「真っ赤なウソ」。単なる詐欺である。手口は後でお話しするとして、その実態は、「ドル札」どころか、見た目通りの「ただの黒い紙」でしかない。

 100ドル紙幣と偽った黒い紙を1枚50ドルや5000円で大量に売りつけ、併せて「色を抜いてドル札に戻す」特殊な薬品という名目の瓶詰め液体を、250万円とか800万円近い値で買わせる。――とまあ、これが典型だ。

(続きはSAFETY JAPAN [セーフティー・ジャパン]

 

新倉さんはいい人だから。。。是非、このニュースをと。。。教えていただきました。以前から知っていましたが、「日本銀行券」版は知りませんでした。ドルでも円でも同じです。違いと言えば、真っ黒な紙の裁断されるサイズくらいでしょうか?

・・・この従来の「ブラックドル」版は、海外で仕事をしている日本人ビジネスマンがターゲットです。

もっともらしい筋書きがあり、目の前でマジックのように見せて黒いお金が「普通のお金」に戻るのです。見せ金としては、数枚のドルを用意しているらしいです。

このもっともらしい筋書きになぜ騙されてしまうかと言えば、警戒はしているものの、

1.国内に持ち込む場合の空港でどのような流れになるかを十分に理解していて、

2.マネーロンダリングする方法のもっとも物理的な手口に見え、

3.薬剤がなければ、全く問題がないと思える(例え薬剤があっても、何も科学反応はしないのですが)

って、感じでしょうか。

はじめて海外旅行に行く人のが余程騙されにくいでしょう。敵も相手の余裕部分である、長年の海外生活でのリスクにつけ込んでいくのです。

表面化してないことも多いでしょう。単純に詐欺にあっただけなのですが、仮にも犯罪に荷担したことになりますし、何よりも「恥ずかしい」でしょう。それには、授業料が高すぎるようにも思えますが・・・

この犯罪の巧みなとこは、交渉時に目の前で見せた手品のような方法以外は何もないのです。また、本物の現金と交換するときには、薬剤を渡さないことです。

一緒に運ぶと危険だから。。。って、当たり前ですし、持ちたくないです。薬剤は帰国時に入手出来る。ということになっているようです。

領収書のB勘定などが、額面の10-20%くらいだったと記憶しているので、このブラックマネーの50%ってスゴイですね。倍の額に変わる(はず)なのですから。。。正にマジックです。こんなマジックがあるならば、マスターしたいものです。

大型詐欺の手口やアヤシイ話は「いつの時代も変わらない」と改めて思いました。

オイシイ話には、必ず何かが隠れていると思って間違いないでしょう。本当にオイシイ話だったら、話題はどんどん潜っていくので聞く機会もないでしょう。

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