夏目房之介の「で?」

岡田屋鉄蔵『無尽』1~6(少年画報社)

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 いやあ、面白い! 今まで知らなかった不明を恥じるよ。表紙に見覚えはあったけど、神保町高岡書店でたまたま見つけた5巻を買って読んでみたら、これが無茶苦茶面白くて、一気にハマった。1巻から買いなおし楽しみながら読んだ。最近では珍しく仕事抜きのマンガ読みになれた作品。時代劇と歴史ものの中間的な感じで、テイストは藤沢周平っぽい。何せ、出てくる男も女もかっこいい。粋で気風がいい。そういうとこは上質の時代劇。でも、講武所の月代の形とか、考証っぽいとこもあり、やや類型的ながら歴史ものの骨格もある。歴史好きには、うれしい娯楽作品である。楽しみに次を待てる作品があるのは、幸せだなあ。

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