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夏目房之介の「で?」

古いCDと取材テープ

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おもに平凡寺の遺物を確認しようと仕事場の天袋をあさってみると、意外なものも出てくるもんでございまして。
アート・ファーマー『モダン・アート』(1958)。もうジャケ見るだけで甘酸っぱく切ない気分に襲われるてえシロモノ。なぜ、これだけ天袋にあったのかは謎。これ、前の奥さんが若いころから好きなアルバムで、聴くとあの時代に戻ってしまうのですよ。ペット=アート・ファーマー、テナー=ベニー・ゴルソン、ピアノ=ビル・エヴァンス。いかにも50年代のコンボ・ジャズでございますな。じつに、この、、、、涙ちょちょぎれる一枚です。むろん、アルバム持ってましたが、これはのちに買いなおしたCD。
ついで、でもないけども、さまざまな取材録音テープもごっそりと。「ITメディア」という雑誌でIT系の連載取材をしてたときのテープに中には、なぜかジブリの鈴木プロデューサーも。黄玉郎氏を含む香港(97年)、台湾、韓国(2000年)での取材テープ、同志社大での「マンガ夜話」(2001年)の録音、マンガ史研での発表を録音した貴重なものも含め、数十本。さて、これらは将来いったいどうなるのでございましょうか。一場の夢のごとく消え去るのでしょうかね。まあ、できるだけ保存できるようには努力いたしますが、何せどこでも資料保存に腰の引けてるご時世ですからね。

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