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夏目房之介の「で?」

フレデリック・ショット氏の国際交流基金受賞記念講演会に行ってきた

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本日は、国際交流基金の賞をもらったフレデリック・ショットさんの講演会が午後2時からあったので、聞いてきました。モデレーターは椎名ゆかりさん。ショットさんは、アドリブでユーモラスに受け答えするという日本語能力の高さをみせ、すごく楽しい講演だった。収穫は、マンガの仕事ではなく、日本人の漂流民や、ネイティブと白人のハーフで教養人のアメリカ人が、自ら望んで利尻に漂流民としてたどり着き、長崎に送られて、そこで英語教師となった話。それが偶然、ペリー来航の数年前だったという。ショットさんは、その米人の研究を400頁もの本にまとめたのだそうだ。歴史好きにはたまらん、興味深い話だった。日本語版があれば、ぜひみなもと先生にも紹介し、三谷幸喜を通じてぜひNHKドラマにしてほしい話でした。
講演後の交流会では、久しぶりに小形克宏さんに再会した。その後、小野耕世さん、小田切博さん、椎名ゆかりさんとお茶しに出て、結局、みんなでショット氏夫妻とともに夕食をご一緒した。ショット氏の柔らかでユーモアのある会話で、親密で、リラックスした、楽しい時間を過ごした。帰りに、小野さんも小田切さんも、本当に楽しそうだった。

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