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夏目房之介の「で?」

ミリアム・ワトルズ(Miriam Wattles)さんと交流

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本日、カリフォルニア大学サンタバーバラ校(UCSB)で日本美術史を教えているミリアム・ワトルズ(Miriam Wattles)さん(英一蝶について研究書を刊行し、東京漫画会と岡本一平などについての研究をしている)と、野田謙介氏、鈴木麻記さんとともにお会いして、意見交換をさせてただきました。お互いにいろいろと勉強になる対話ができました。戦前のマンガ史に関しては、日本の研究者もあまり手の届いていない領域で、『日本における新聞連載子ども漫画の戦前史』(日本橋報社 2013年)を書かれた徐園さん(81年山東省生まれの女性)など、かえって海外の研究者が頑張ってくれていたりするところです。鈴木麻記さんは、日本人研究者としては珍しく戦前~戦中の漫画に興味をもって、すでに「大正期における漫画の両義性と社会的布置 ---漫画家集団「東京漫画会」を事例として」(マス・コミュニケーション研究No.88 2016年)という論文を書いています。数は少ないけど、優れた研究者が今後活躍してくれそうです。

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