『ヒストリエ』『阿吽』『アトム ザ・ビギニング』
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このところマンガも含めて仕事と研究関係の読書しかできない状況が続き、いい加減うんざりしてたので、土日にまとめて仕事に直接関係ない以下のマンガを読みました。
岩明均『ヒストリエ』7〜9巻(講談社)
おかざき真里『阿吽』1〜2巻(小学館)
原案・手塚治虫、コンセプト・ワーク・ゆうきまさみ、マンガ・カサハラテツロー『アトム ザ・ビギニング』(小学館)
いずれも面白くて、今後も追いかけたいマンガです。
『ヒストリエ』は今更いうまでもなく、アレクサンダー大王の時代、マケドニアの書記官を主人公に描かれる波瀾万丈の歴史劇で、歴史好きはたまらん作品なわけです。表情は冷静なままユーモラスな語りをみせる岩明均の味が、歴史物だけに冴え渡っているというところが好き。構築された歴史劇の綿密さ、戦場描写のクリアな作り、すっとぼけた主人公含む人物像に岩明節の絶妙なバランスに魅力が。
『阿吽』は、これまた秀才・最澄と天才・空海がからむ歴史劇で、まだお話は始まったばかり。今のところ最澄の悩みが描かれ、やっと桓武天皇と出会うところで2巻。でも、相当おかしな人物像が次々描かれて、なかなかに期待できます。これまた表情の描写に冴えが。
『アトム ザ・ビギニング』は、アトム誕生以前の、天馬博士、お茶の水博士の学生時代から始まるお話で、なるほどそうきたか、という楽しさが。絵もシャープで心地よいです。
こういうの、もっと読みたい。でも、明日からまたお仕事。
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