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夏目房之介の「で?」

お仕事の報告(4/4)

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2015年3月12日、仙台空港の国際線ロビーに大友克洋の巨大陶板レリーフ『金華童子風神雷神ヲ従エテ波濤ヲ越ユルノ図』が完成しましたが、そのパンフレットに寄稿しました。「大友克洋 世界につながる環」(2頁)。写真はパンフレットの表紙。

コンビニなどで売る廉価版コミックで「戦後70年特別企画」として、ちばてつや『紫電改のタカ』①「海軍七〇一飛行隊」(3巻完結)が刊行され、そこに解説「作者・編集者・読者にとっての『紫電改のタカ』」(6頁)を書きました。

昨年秋、「2014年度武蔵野市寄付講座 成蹊大学全学共通科目」後期として開講した「昭和サブカルチャー研究」の講義及びレジュメをまとめた冊子をコ―ディネィターの中江桂子先生(成蹊大学文学部)より送っていただきました。全15講をおさめた315頁の大部の冊子です。僕の担当分は、第6回「漫画というメディアと昭和」(11月3日 25頁)ですが、お話は大正から戦中までで力尽きてしまいました。

『紫電改のタカ』以外は一般に入手困難な媒体ですが、お知らせまで。

参考までに、「昭和サブカルチャー研究」講座の日程表です。

1)9月22日  中江桂子(成蹊大文)「サブカルチャーという概念の多様性について」
2)9月29日  市川孝一(明大)「ゲテモノから女王へ――美空ひばりとその時代」
3)10月13日 篠田正浩(映画監督)「芸能の中の少年たち」
4)10月20日 浜田雄介(成蹊大文)「少年探偵団の挑戦――ボーイスカウトとサーカス」
5)10月27日 三橋順子(性社会・文化史研究)「昭和女装者列伝――トランスジェンダー・カルチャーの昭和史」
6)11月3日  夏目房之介(漫画評論家・漫画家)「漫画というメディアと昭和」
7)11月10日 宮脇俊文(成蹊大経)「村上春樹とジャズのクールな関係」
8)11月24日 榎本了壱(クリエイティブ・ディレクター)「アングラ劇団『天井桟敷』とサブカル雑誌『ビックリハウス』」
9)12月1日 中江桂子「中間のまとめ 〝不気味さ"の可能性について」
10)12月6日  中川五郎(フォークシンガー)「フォークソングのめざすもの――うたがつなぐ力」
11)12月8日  鈴木常勝(紙芝居屋)「紙芝居の影響力――街角の娯楽から見る社会」
12)12月15日 麿赤児(舞踊家・俳優)「「間-魔」のをどりを語る」
13)12月22日 千葉伸夫(映画評論家)「宮崎駿+スタジオジブリ――その魅力は何か」
14)1月7日  中江桂子「中間のまとめ 常識をくつがえすアイデアの守り方?」
15)1月19日 中江桂子「全体のまとめと総括。サブカルチャーの意義・再考」
 ※僕の肩書で「漫画家」はもうないと思いますが(笑

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