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夏目房之介の「で?」

2015.3バリ報告 書店とマンガ取材

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デンパ書店座り読み.JPGデンパサールの中国武術サークルに参加するついでに、グラメディア書店により、例によってマンガ売り場に。立ち読みならぬ座り読み中の女性。

デンパ書店「NARUTO」.JPG

例によってなぜか横になってしまうが、例によって『NARUTO』そして『ONE PIECE』が占める棚。

デンパ書店「進撃の巨人」.JPG

これが『進撃の巨人1』(ATTACK ON TITAN 1)。中を見てみたら、日本のオリジナルとは絵が違う。おそらくアニメを通じて海外には流通するはずなので、さすがにあの絵ではまずかったのか、描き直しているように見えた。もっとも、まだオリジナルと比較していないのではっきりしたことはいえないが。

ウブドの書店.JPG

こちらはウブドメインストリートの書店。観光客には子供も多いので、コミックスも色々置いてある。ここで見つけて買ったのが、Ryan Inzana『ICHIRO』(2012年 NY)。英語のグラフィック・ノベルですが、米国生まれの日米ハーフでトラウマを持つ少年イチローが、日本に来て祖父に導かれて広島や島根に行き、そこで日本神話をもとにした神話的な世界に紛れ込むという、一種諸星大二郎的なマンガ。前半けっこう日本の戦争体験についての話がシリアスに続くあたりが、まったく子供向けの娯楽物とも思えない。英語版なので、僕の読解力でどこまでわかったか不安は残るが、大体のところはわかる。バリで半日かけて読んでしまった。

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