オルタナティブ・ブログ > 夏目房之介の「で?」 >

夏目房之介の「で?」

大刀練習に警察キター(^^;

»

八卦掌大刀練習を初めて数ヶ月。9月4日(木)の李老師講習会をもって、ようやくトウロを全部やった。一段落。今後は、基本の掌法に戻る。だが、大刀最後の部分は駆け足でやったので、これから自主練習で少しずつ定着させなければ。

大刀が始まってから、たしかにガンガンと体が鍛えられてる感に満ちているが、同時に負荷も大きく、僕の場合左足の小指の痛みがかかとに移動し、さらに太股裏の筋肉痛から腰に影響がきそうな感じなので、鍼灸に通い始めた。体のまとまりと、力のつながりに関してはものすごく効果を感じる練習だが、同時にケアも心しないと。

講習会で習ったことは、自主練習会でみんなで復習するほか、毎日の自己練習でも反復している。一日おきに模造大刀を使っているが、おもに人の少ない近所の小規模な公園でやる。雨のときなどは、大崎駅近くのツタヤの前の広めの屋根付き通路でやっていた。ここは、現在公園造成工事中で人通りも少なく、前から日曜の雨の日などに八卦掌練習に使っていた。距離がかなりあるので、大刀練習にもいいのだが、以前から警備員などがしばしば様子を見にきていた。場所柄、店や女性の通行人などから苦情がきそうな場所であることは予測できた。
大刀練習となると、すぐに通報されるのではと思ったが、思いのほか数ヶ月(むろん月に数回の頻度だったが)は無事にすんだ。それが、本日はじめて警察官が3人やってきて、非常に丁重に注意を受けた。住所氏名年齢などを聞かれたが、感じは悪くなかったので素直に答えた。
「監視カメラで見させていただいたので、練習でやられているのはわかるんですが、苦情が出ましたので、どこか屋内などでやっていただけませんか?」という感じだった。苦情はおそらく周辺住民と店だろうと思う。まあ、こちらは一応自分の能力で周囲に怪我のない範囲でやっているつもりだが(実際周り中大刀振り回す講習会の密集の中でも、ほとんど危険はない)、素人の、とくに女性が見れば恐怖を感じるのも無理はない。そんなわけで、ツタヤ前ではもう大刀をできなくなった。しょうがないので、雨の日は棒を使うか、傘を使ってやるしかないな。

講習会では20人近い人間が(中には大刀がステーキナイフに見えるほどでかい外人もいる)所狭しと動いて練習しているのだが、すでにそれぞれ練度も上がっているので、きちんと周囲の空間を認識して刀を振っている。どこに人がいて、次の動きがどうなるかを看取しながら各自動いているので、思うほどの危険はない。たまに当たりそうになることもあるが、よけるか、止められる。考えてみれば当たり前なのだが、それは練習している人間だからいえることで、知らない人が見れば相当に危ない練習だとしか思えないだろう。じっさい、李先生のいうように、相手を断ち切るような気持ちで「悪」になってやろうとすれば、そりゃあ見ていて怖い。
しょうがないこととはいえ、この練習はまだしばらく続けたいので、悩ましい問題である。とりあえず、木目の壁紙を刀身に貼付けて木刀に見せかけてみようかな。

Comment(1)