オルタナティブ・ブログ > 夏目房之介の「で?」 >

夏目房之介の「で?」

映画『スノーピアサー』

»

http://eiga.com/movie/78218/

外すと残念な感じの話だったので、ちょっと迷っていたが、面白かった。温暖化を解決するはずだったある物質の成層圏散布がもたらした氷河期の中で、なぜか唯一生き残ったとされる、永久機関的に世界を1年で回周する列車。そこに生き残りの人類が詰め込まれ、階級分化したまま走っている。最後尾には悲惨な被支配階級がうごめき、彼らの「革命」が発動するという話。
むちゃくちゃ制約のある設定で、小説ならともかく、映画では展開も映像もなかなか難しかろうと思われたが、2時間余、まったく飽きない。よくできている。監督は韓国の人で、これがはじめての英語版らしい。原作はグラフィック・ノベルで原題は「Bitters End」みたいだけども。

Comment(0)