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夏目房之介の「で?」

川勝徳重君と『怪奇短編劇画集 蝸牛』

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Photo川勝徳重君の自費出版「貸本マンガ誌的」体裁の雑誌「怪奇短編劇画集 蝸牛」1号表紙(詳しい情報は「追記」参照。
表紙の時点ですでに彼の貸本マンガ愛が感じられるが、いやいやなかなか。貸本マンガが好きな向きにはタマラン作りになっております。

Photo_2これが裏表紙の裏側。そうそう、これですよね。凝ってる。

Photo_3これが目次のページ。雰囲気でまくり。川勝本人と崇山崇、高木ひとし、黒川じょんのマンガ、大江留丈二による80年代ホラー専門誌についてのエッセイという内容になっております。

Photo_4

予告も、これ。ちなみに貸本にあった「マンガ原稿募集」ページも楽しい。もちろんほんとに募集してるらしい。

Photo_5そしてこれが川勝徳重渾身の80ページ余の大作「首猫島」。

賢明なる読者諸君にはすでにおわかりのことと思うが、川勝徳重君はかくのごとく変な奴である。そして私は変な奴が好物なので、彼を見ていると楽しい。ちなみに彼は、学部生1年のときから、モグリで僕の学習院大学でのマンガ論講義に出ていて、院生でもないのに、座席の一番前に陣取って、私のミスを指摘したりしていたのであった。その後、美術史専攻を卒業し、めでたくわが身体表象の夏目ゼミのニューカマーになったのである。昨今、変さにもみがきがかかり、相当面白い人生を過ごしそうな予感に打震えるのであります。がんばれ、カワカツ! 水木しげる学者といわれるその日まで。

『怪奇短編劇画集 蝸牛』
A5版186頁、セミ書房
税抜1300円
(目次)
川勝徳重「首猫島」
崇山祟「誘拐犯」
高木ひとし「わたしの人形」
大江留丈二「80年代ホラー専門誌の思い出」(エッセイ)
黒川じょん「鬼神峠の怪事件」
(購入方法)
委託店舗
中野ブロードウェイ:3Fタコシェさま、4Fまんだらけマニア館さま
新宿:模索舎さま、新宿bookunionさま
下北沢:古書ビビビさま
もしくは、通販ならば、
kawakatsu.tokushige☆gmail.com(☆を@に変更して下さい)
にメールして下さい。
こちらの場合、1568円になります。
(1300×1.08(消費税)+164(クロネコメール便)=¥1568-)
で取り扱って頂いております。
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