オルタナティブ・ブログ > 夏目房之介の「で?」 >

夏目房之介の「で?」

ゾンビ世代

»

うちの息子たちも、もはや30と38になるのだが、少し前に一緒に話していたら、二人ともホームセンターに行くとテンションが上がり、いろんなグッズを見ては「これならゾンビと闘えるな」「どうやって頭をつぶすか」などと考えるのだとか。彼らの世代では、それがふつうらしい。学生にもちょっと聞いてみたら「そりゃそうでしょう」と答えた人もいた。そもそも「もしゾンビが襲ってきたら」とか、そういう想定自体したことがないので、ちょっと驚いた。でも、ゾンビって頭半分いかれても動くので(映画にもよるけど)、頭ごと飛ばすか、両足ぶったぎるしかない。なので、チェンソーが効果的ではあるが、そうそうそこらにはない。それに多分何度も使ってるといろんなもの詰まって動かなくなる気もする。僕個人としては、手近にありそうだとすれば、金属バットで頭飛ばすのがいちばんのように思えるのだが、彼らはそんなふうに、いろんな道具をみては、それをどう使ってやっつけるか考えてしまうらしい。何だか、武井壮の対猛獣戦妄想みたいだが、ひょっとしてそういう妄想に浸りやすい世代なのか? 異種格闘技とゾンビ映画ブームの定着が時期的に重なったせいだろうか?

Comment(2)