オルタナティブ・ブログ > 夏目房之介の「で?」 >

夏目房之介の「で?」

保育園児と鍛錬

»

今日は、少し早めに起きて公園でじっくり練習しようと思いきや、ひさしぶりに公園隣接の保育園児が放し飼いになっておった。こうなると、奇妙な動きで歩いている僕に、必ず注目する園児がいて、そのうち「おじさん、何やってんの?」と聞くコがいる。こちらは集中したいので「練習」とかいってケムに巻くのだが、問いかけ園児が増えてくると、どうしても「えっとね、カンフーの練習」とか答える。でも、もちろんみんなポカンとしている。
今日はたまたま早めで時間もあったので、蹴りとかのマネを」してみたら、園児たちは大喜び。「蹴って蹴って~」「パンチ~パンチ~」などの合唱が始まり、熊形の格好をしていると「キョンシー、キョンシーやってえ」。そのうちに気づけば鬼ごっこ的世界に突入。コウ歩、ハイ歩で園児たちの攻撃をかわし、低い姿勢で追いかけ、逃げ回り、それはそれである種の鍛錬的な? 

もちろん、まともな練習にはならないのだが、それ以上に、園児たちと遊ぶとホントに楽しくて、保育士さんの(色んな意味で)心配そうな目をよそに、おじさんはどんどん気分的に元気になるのであった。帰る頃には、すっかりニコニコして、何かやりきったような充実感。
そういえば、園児ひとりが「おばあちゃんとか、いるの~?」と聞くので、「いないよ~」と答えると(何せ62歳だしね)、「一人ずまいなんだ~」と気の毒そうにいわれた(笑)。考えてみたら、園児からみれば、それ以上は墓石になるような高齢者だもんねー。

じつに楽しい練習(のようなもの)でした。

Comment(5)