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夏目房之介の「で?」

ジャン・ジロー=メビウスの『ブルーベリー』

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ジャン・ミシェル・シャルリエ、ジャン・ジロー(メビウス)『ブルーベリー』(エンターブレイン)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120811-00200021-mantan-ent

メビウス名義になる前、彼はジャン・ジローの名で西部劇を描いていた。原作は「ピロット」誌編集者でもあったジャン・ミシェル・シャルリエ。この作品が大ヒットし、ジャン・ジローからメビウスになって世界的な作家になってからも、ジャン・ジロー名義で続けた長編人気BDである。
というのは知ってはいたが、翻訳は今回初めて。正直、西部劇にはまったく興味がないのだが、これは面白い。メビウス作品とはテイストがまったく異なり、ふつうに娯楽西部劇だし、様式も典型的なBDだが、これが読み出すととまらないのよね。絵の魅力だけではなく、娯楽読物として引き込む力があるということなのだろう。お話がすごく深い、とかいうこともでなく、ただ「どうなるんだ、どうなるんだ」と思いながら読んでしまうのだ。おかげで今朝3時まで読んでしまった。
しかし、とにかくセリフやナレーションの文字が小さい。老眼にはきついのだよ。読者の世代も考えてほしいとは、ちょっと思うな。

追伸
「漫棚通信」さんで、メビウスがブルーベリーを描く手元の映像が見られます。
http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/7-311c.html

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