オルタナティブ・ブログ > 夏目房之介の「で?」 >

夏目房之介の「で?」

腸炎後遺症?

»

15日(月)から腸炎を発症し、3~4日下痢に悩まされ、下痢は止まったものの、その後体調不良が続いた。まず腰、それから背中、足が痛み、座っていられないほどで、19日(金)にエドワードのところで鍼灸治療を受けてようやく何とかなった。が、腹からすべての力が抜けてしまったような状態で、走圏練習ですらふだんの半分以下でもしんどい。足が痛いのと、力が充実しないのだ。それにエドから、運動すると消耗するので、やめたほうがいいいといわれ、毎日の走圏も10分くらい。その間、身体表象の専攻会議に何とか出たのと奥さんの実家の墓参りに参加したくらいで、他の予定をできるかぎりキャンセルして休養に務めたが、それでも体調が戻らない。以前から予定していた旅行(どこに行ったかはここでは内緒!)にはかろうじて行けたが、自分で少し元気が戻ったなと感じたのは、やっと昨日。たぶん、ここからは回復に向かうだろう。

つくづく感じたのは、丹田って腸なんだ、ってこと。英語でガッツというのも頷ける。腸の内圧と、それを囲む筋肉やスジ、骨による中心に向かう力。これが体幹を安定させ、血流を促し、背筋を保持し気持ちを上向かせる。八卦掌を始めてたぶん始めて、腸から力が抜けて、気分とともにうつむき加減に歩いてしまう自分を自覚した。背筋をまっすぐに保持できないのだ。なまじに気血が充実して力強さを日々感じられるようになっていただけに、力の抜けた状態の気分の落ち込みが対比的に大きい。腸の失調がこれほどの脱力感と無力感をもたらすとは。インフルエンザでも4日ほどで回復したのだが、胃腸をやられるとそもそもエネルギーの補給もできないので、長引くのだろう。
考えられる要素は、いくつかある。4日のテレビロケでかなり体が冷え、そのあと忙しくて寝不足が続いた感じだったこと。でも、八卦掌をやっていてもウィルスにはやられると考えるべきだろう。問題は、このあとの回復期にどんな練習をしていくかかもしれない。当面は力を消耗する掌法などは抑えたほうがいいだろう。

それと、そろそろ本格的に大学のゼミ、講義の準備をはじめなければならないので、そこがちょっと心配。去年の京都国際シンポの小論文を早めにあげておいてよかった。

Comment(0)