吉田秋生『海街Diary3 陽のあたる坂道』小学館
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というわけで信頼できる筋(漫棚通信さん)も絶賛しているわけですが、僕も右に同じ。
素晴らしい。
今回、姉妹のうち、一番大人な感じの長女の恋愛と別れが描かれますが、そのもっとも深刻な場面の直後に、彼女は海辺でひとりタンドリーチキンを食べ、それを狙ってきたトンビをバッグで「ばこーん」とカッコよく撃退し、ひきとった末の妹の「止まった時間」が動き出しているのを目撃して立ち上がる。この作品全体、こうした「深刻をさらりと笑いにつなげ、しかも静かに人生を進める糧とする」という展開を埋め込まれていて、まことに見事。にくいまでにソフィスティケイトされている。かっこいい!
こんな作品を読めるってシアワセでありますね、我々。
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