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夏目房之介の「で?」

マンガ夜話『青い花』補遺

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NHKから届いたDVDで夜話『犬夜叉』『青い花』の回を観た。
それで、思ったんだけど、『青い花』で本当はもう少し掘り下げてもよかったなあと反省した点がひとつ・・・・・。

志村貴子は『放浪息子』もそうなんだけど、メッセージとして「今まで「倒錯」っていわれたような欲求って、もう別に特殊なもんじゃなくて、少数でもフツーのことなんだよ」っていうのがあるように思う。その点は、ゲストや岡田さんの発言で示唆されていたけど、もっとはっきり語られてもよかったなあと、観ていて感じた。あるいは、そうした性別越境的な部分が男女ともに今の読者を獲得するところなのかもとか・・・・・。
もちろん、多くの読者がそう思っているかもしれないけど、話の落とし所はそこだったかもしれない。正直、作品への愛が足りなかったな、観客になってたな、と少し自省したのでありました。

そういえば、昔ドイツロマン派読んでた頃、ノヴァーリスっていう人の『青い花』って小説を読んだことがある。神秘主義系の人で、内容すっかり忘れてるけど、関係あるのかなー。ないだろうなあ。

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