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夏目房之介の「で?」

李先生の講習会始まる!

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昨日は、学部試験の試験監督ののち、茗荷谷で李先生の八卦掌講習会初日。
まいどのことながら、李先生がいるだけで自主練習のときの数倍の負荷が・・・・。龍形から始めて、ものの数分でダァッと汗が吹き出る。何でだろうねー。

走圏ののち、単換掌の別バージョンと単勾式の走圏を習う。後者は、手を前後に伸ばし、後ろは勾手(フックみたいに手を曲げる)。前後の手をねじり気味にするので、けっこうしんどいけど、ストレッチ効果があってキモチいい。李先生によると「前の手をねじることで肝臓を刺激し、後ろの手を鈎手することで肺を広げるため、怒りをおさめる効果がある」というのだが、そのわりに、その後説明された用法はかなり恐ろしいものであった。まあ、李先生がやるからだけど。八戒さんのブログにも報告が。
http://d.hatena.ne.jp/nomurahideto/20100119/p1

でも、手の先に力を入れても、腕や肩そのものは力を抜き、落とすっていう感じが、何となくできるようになったので、ちょっとやってきた甲斐があるかも。
忘れないうちに復習しとかなきゃ。

そうそう。21日(だっけな)頃発売の週刊新潮のコラム取材で、僕の「意外な趣味」としての八卦掌がとりあげられます。

ところで「中正」についての説明で、初めて「正は、肩の水平など体の各部位の位置の正しさだが、それだけではダメで、むしろそれが崩れていても、中がある場合もある。中とは、落とすこと(どうやら、体の中心の安定性のことらしい)で、中と正のバランスを見ながら、やっていくのが大事である。この二つは陰陽の関係にある」とのお話が。
要するに、「正」は外見でもわかる正しいポジショニングのことで、「中」は身体内部の安定性、中心の定め方(丹田に向かう落し方?)みたいなことらしい。今まで「中正」は強調されたが、一体のものとしてで、その分抽象的な理解しかできなかったが、どうやら対になってる概念みたい。練習の進捗を見て話されたのか、李先生の理解が進んだのか、よくわからないが、ちょっとわかりやすいかも(ただし、李先生の説明は簡単なもので、あとは僕の解釈なので、間違っているかもしれない)。

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