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夏目房之介の「で?」

大場つぐみ・小畑健『BAKUMAN』1

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ご存知、『DEATH NOTE』コンビ版の『まんが道』第一巻。
たけくまさんのブログでも議論がなされているようです(すいません、まだ読んでない)。
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/
この原作者は設定に凝っちゃう人なんだな、と思った。ここまでややこしく仕込まなくてもいい気がするが、まぁこれが彼のやり方なんだろう。とりあえず1巻で僕が面白いのは、原作者のネームと同じ場面のマンガ家ネームをいくつか載せてあるところ。原作者は、話作りはともかくマンガはうまくないのだ。それをマンガ家がどうマンガにしていくかが見えてじつに興味深い。資料的にも価値がある。講義で使えるかな。

追記

現時点で、お話やキャラクターの面白さでいったら、ずいぶん前にゼミの学生からもらった日本橋ヨヲコ『G戦場ヘヴンズドア』(小学館 IKKI連載)のほうが面白い気がする。

手塚治虫『漫画大学』『まんがの神様』
永島慎二『漫画家残酷物語』
藤子不二雄A『まんが道』『愛知りそめし頃に』
梶原一騎原作『男の星座』(あと梶原原作で熱血マンガ家物があったなー。読んでないけど)
土田世紀『編集王』
竹熊健太郎・相原コージ『サルまん』
島本和彦『燃えよペン』『吼えろペン』
北見けんいち『新宿まんが村』
辰巳ヨシヒロ『劇画漂流』
日本橋ヨヲコ『G戦場ヘヴンズドア』
大場つぐみ・小畑健『BAKUMAN』

マンガ家物の長編って、あと何があったっけなー。
この中から要素をピックアップして比較するだけでも講義のネタにはなりそうだな。

追記2

手塚の「まんがの神様」は『がちゃぼい一代記』だったね。『紙の砦』も収録した『ボクのまんが記』(朝日新聞出版)にすべきかな。

あと、小林まこと『青春少年マガジン1978~1983』を忘れちゃいけない。

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