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夏目房之介の「で?」

宮本せんせの『ぽにょ』感想、素敵だ!

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宮本大人氏の「みやもメモ」に

「どきどきのような!ふしぎのような!-「崖の上のポニョ」について」http://d.hatena.ne.jp/hrhtm1970/

というエントリがありました。基本的に、僕も彼の感想を支持します(つか厳密にいうと、彼のお子さんの感想を支持したい・笑)。ここまで色々書く情熱はないけど、これでいいと思うな。ほとんど代弁してくれたって感じで。

宮崎駿って、とにかく色々否定的にいいたくなる人々を作り出してしまったところがあって、いろいろいわれることの中味は、いいたい人々の中に因があることも多かろうなと思うのですが、またどっかで宮崎アニメって言葉をひきだしたくなる要素を持ってるのかも、とも思います。宮崎アニメそのものの流れと別に、宮崎アニメを観続けてきた人々の言葉や印象の流れってのがあって、それにつかまっている人も多い、ってことなのかも。

そう思うと、少なくとも『ポニョ』は、もっと単純に観て、面白がっていい映画で、宮崎さんもそれを望んで作っただろうと思われます。でも、そうなりきれているかっていうと・・・・ってのはあるけど、イイんじゃないでしょうか。ねえ?

宮本氏の感想は、「キャラ」「キャラクター」論も援用して、手塚論にもつながっていて、興味深いです。

一方で、竹熊健太郎氏のような感想もあるわけですが、こっちはこっちで賛同はしないけど竹熊芸になってしまっているので、面白かったりして。比較して読むといいかも。

たけくまメモ「パンダとポニョ」(3)

 http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2008/08/post_746c.html

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