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夏目房之介の「で?」

清水玲子『秘密』面白い!

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後期の特別講義で取り上げたいので、一応連載でも読んでいた清水玲子『秘密』の単行本を買って通し読みしてみたけど、これ、面白いね! いや、名作かもしんない。すごいかも。

設定は近未来で、死後の脳から最大5年の記憶映像が再生できるようになったMRIを使った警視庁の捜査課の美少女のような課長が主役の、あやしいミステリーなんだけど、ちょっとびっくりするほど徹底的に「人が見た映像」を暴くことの凄さを描いていて、けっこうグロい絵といかにも少女マンガっぽい花散る絵が合体したりしている。

「見ること」「見られること」「そう見えていること」「見えていないこと」・・・・。
ある意味、まさにイズミノさんが展開している視線の暴力、視点の問題を扱っていたりするのだった。
じつは清水玲子という作家を読むのは、たぶん初めてで一体どんな作家なのか知らないのだが、ちょいとおすすめしておきたい。あ、そういえばTVアニメも放映されてんのか。

ところで、この作品に限らずボケ味マヌケ系天然男子じつは美青年のキャラが、この物語でも主人公の美青年課長の(あやしい関係を妄想させる)相方として出てくる。『陰陽師』の晴明の相方(名前忘れた)もそうだったし、このパターンってどういう系列になってんのかな、とか気になったりした。

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