ちょっと時間ができたので諸星大二郎『バイオの黙示録』を読んだ
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全く、夏休みになっても全然余裕はなく、相変わらず忙しいままなんだけど、でもマンガを読む余裕はすこ~し出てきて、たまったマンガ雑誌も少しずつ現在に近くなっている。
で、諸星大二郎『未来歳時記 バイオの黙示録』(集英社)。
面白い!!
ちょっと前に読んだ文庫『壁男』(双葉文庫)も奇妙で面白かったが、これはそれ以上。
この人の絵は、じつに奇妙な「現実」と「神話」のあわいを描ける不思議な絵なんだが、それがいかんなく発揮され、DNAが種を越えて混じってしまう世界を描いている。
昔から諸星を読んでいる者としては、おお、これは今の『生物都市』なんだな、とか思いつつ、それと同時に手塚の異者遺伝子もあるんだよねとか、あれ、これ『ポニョ』じゃん、とか色々思わせてくれる。
これから読む人のために、ここではこれまでにしとこう。
でも、何だか色々連想や想像や批評言語を引き寄せたくなる作品であった。
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