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夏目房之介の「で?」

いよいよ大学生活

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8日はガイダンスというものがあった。はじめて学生さんたちと教授陣が顔を合わせ、研究室などに案内する、というもので・・・・何というか、ホントにただ顔を合わせただけって感じではありましたが。学生さんたちも面接で会っているし。で、そのあと講師陣と教授陣の初顔合わせの食事会。じつは、先月からやたらと歓送会だの、辞令交付の儀式だの、あれやこれや五月雨式に続き、なおかつ明日も何かあり・・・・とエンエンと続いているのであった。
その過程でわかってきたのは、覚悟の上とはいえ、なるほど古くからの巨大な組織というのはこういうもんだよね、ということである。色々話を聞いていると、指揮系統がそれぞれ独自に動いて現場で錯綜し、突然現場に入った個人はカフカと筒井康隆の合作小説のような状態に陥り、優先順位がさっぱりわからず右往左往するのである。
何せ30年近くそういう世界から逃げ切ってきた人間なので、当分当惑と懊悩は続くであろうが、ゼミと講義が始まれば何とかテンションも上がってゆくであろうと期待をこめて思うのであった。それまではカフカと筒井を楽しもうではないか。

あ、いいたかったのはそういうことではなく、ともかく突如忙しいことになってきたのだった。
当面、ちょっと大変に忙しいのかもしれないのである。

当たり前か。

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