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夏目房之介の「で?」

イカ天復活!

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昨日、何となくテレビを眺めていて、ものすごぉ~~く久しぶりにうっかり「レコ大」なんか観てしまったのだが、その途中でさすがにアキてきて、チャンネルを変えたらいきなり『イカすバンド天国』の回想番組をやっていた。いやー、懐かしかったね。
とくにビギンの圧倒的な「良さ」は、あらためてびっくり。最後まで聞きたいと思わせる力は、音楽の技術的な問題じゃなくて、ほんとに「歌う」ことの本質みたいなものがあったんだなーと思った。他のバンドは、その点で素人(じっさいアマチュアなんだけど)とプロの差があり、それは印象として「本物とニセモノほどの違い」になってしまう。こんなバンドが出ちゃうと、あともうナイだろ、と思ったのを思い出す。
でも、そのあと「たま」が出て、あの飛び道具な世界観でありながら、音楽性が高いという、すごいのが来たなぁと思ったのだったが、じっさいイカ天も、ここまでだったかな。僕も、この頃観るのをやめた気がする。ともあれ、90年代の現象として、あらためて考えてみたいと思う番組だった。ちなみに僕が買ったCDは、ビギンとたまだったような気が・・・・。

それにしても、あのイカ天が始まったの89年だったのね。
昭和天皇が逝き、美空ひばり、手塚治虫、田河水泡が昭和まるごと根こそぎで逝き、世界では天安門事件がおき、l東西ドイツの壁が崩れた、まさに「時代の変わり目」のトシであった。凄い年だったけど、その直後バブルが崩壊するとはいえ、日本は平和だったなー(笑

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