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夏目房之介の「で?」

みなもと先生40周年の記念品など

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07923_5 パーティ参加者がもらった記念品です。

みなもとさんの同人誌「風雲児列伝14 名将列伝(通巻五)」

これがまた、ホントに面白いんで困っちゃうんだよねー。

会場で会った唐沢なをきさんの・・・・あ、いやいや「唐沢なとき」さんの「パチモン大王」シリーズも面白いんだけどね。こうなると商業出版、不自由に見えてもくるよなー。

あと、みなもとキャラの顔入りの切子。「あすなひろし作品集21」。みなもとキャラの金太郎飴。
そして、お立会い、いろんな人が『お楽しみはこれもなのじゃ』スタイルで描いた記念作品集『お楽しみをもうひとつ』。
なななんと、もともとの『お楽しみはこれからだ』の作者、和田誠さんの戦前漫画を扱った作品もあるのだ! 他に驚くべきは、さいとう・たかをさんの「ゴルゴ目の風雲児キャラの絵がっ!! その他、唐沢なをき、とり・みき、しりあがり寿、コンタロウ、竜巻竜次、高信太郎、永野のりこ、聖悠紀、こうの史代、さくまあきら、秋本治、勝川克志、いしかわじゅん、長谷邦夫、小野耕世、水野英子、バロン吉元、みやわき心太郎、僕なども描いているという超豪華な記念品なのだった! しっかし、濃いよなー、我ながら(笑

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『ホモホモ7』第一回の一場面。挨拶で使った拡大コピー。

注目したいのは、女の子の下着の上に描かれたソケイ部の線!

これは、もはや『ハレンチ学園』など少年誌エロの範囲ではなく、青年誌のソレであったが、同時に当時の基準でいうエロマンガの線ではなく、少女マンガに近いSF系のキャラのソレなのだった[注]。このあたりの微妙なハイブリッドぶりがわかってしまい、おまけに「そうか、もうメジャーのマンガ誌でも、これをやっていいんだ!」と革命的な勘違いをしてしまった(会場に来ていた中では)僕やいしかわじゅんや村上知彦みたいな連中が、のちにマンガ批評をやってしまう根拠は、このパロディの批評性にあった(長谷邦夫さんのものなども含め)・・・・というようなことを挨拶でいったのだった。

07923_7 この簡単な(谷岡ヤスジに近い)線が基調のマンガの中で、宮谷一彦のフェアレディZ(下段右頁1コマ目)や園田光慶の『ターゲット』のトーン入りの憤怒の顔(同、左頁1コマ目)や、少女マンガなどが入り乱れた作風は、まったくの話言語道断なくらいありえなぁ~い表現だったのだった。

いしかわじゅんは、僕のあとの挨拶で「このおかげで、僕らは、ああ、マンガって何やってもいいんだと思ってしまった」と語り、壇上から降りてきて「いやー、あの女の子はよかったんだよねー」と興奮気味にいうのだった。

というわけで、調子にのった僕は挨拶用にコピーした紙にみなもとさんのサインをもらい、ついでに横にいたいしかわじゅんにも頼んだんである。金に困ったら、ヤフオクに出そうかな。ちょっと珍しいかもね。

注 当時のエロ漫画は、大人漫画系か、笠間しろうとか中野・・・・何とかとか、それなりのねっちりした描写と線の独特なもので、そろそろエロ劇画といっていい絵になるかどうか、っていう感じだったと思う。このテの「元少年少女マンガ系の絵によるエロ」が出てくるのは、ビニ本なども出てくる70年代末からではなかろうか。詳しくは永山薫氏の本や故米澤氏のエロマンガ史の連載(アックス)をひもといてくらさい。(汗)

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