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夏目房之介の「で?」

じつは『ザ・ワールド・イズ・マイン』を

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読んでしまったのです。このGWで・・・・。
正確にいうと新井英樹『真説 ザ・ワールド・イズ・マイン』(エンターブレイン 全5巻)。
ずっと前、「マンガ夜話」で大月隆寛さんが何度も話題に出していて、でも僕は読んでなかったんですな。「読んでくださいよ」っていわれたんだけど、ま、あの過剰さ、ヘビィでハードな印象は強くあったんで、たぶん面白いんだろうけど、あえて近づかなかった。
たまたま、加筆して新装刊が出たので、その一巻目を買い、読んだら案の定止まらなくなった。いやー、想像通りつうか、凄い作品です。疲れました。ただ、最後の5巻目は、ちょっと・・・・。マリア死んでからが、今の三分の一で切り上げられてたら、まごうことなき名作っていう感動で終われた気はしますが、おそらく作者、いくとこまでいかないとダメな人なんでしょう。間違いなく「凄い作品」でした。

あ、あとドゥーガル・ディクソン&ジョン・アダムス、作画・小川隆章『フューチャー。イズ・ワイルド』(双葉社)っていう本があって、少し前に少しはやった500万年~2億年後の地球の環境と生物を予想した図鑑をマンガにしたみたいな本。面白いです。何ていうか、人類とっくに絶滅してて、まったく飛び離れた世界で、人類に相当するものも存在しないのに、奇妙に面白い。何だろう、このヘンな面白さ。

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