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夏目房之介の「で?」

韓国現代マンガ展

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というのを川崎市市民ミュージアムでやっていて、本日(28日・土)、韓国作家6人が来場するイベントがあった。『らぶきょん』という作品のドラマ人気で原作のパク・ソヒさん目当てに午前中からファンが並んだとか。韓国マンガも次第に日本に浸透しつつあるなぁ。『らぶきょん』は、福岡の大学の先生が最初はテキストにして学生に読ませていたらしい。その反応がよくて、やがて翻訳を出せるまでになったらしいけど、面白い経緯だ。
その先生に聞いた話で面白かったのは、IMFの頃の不況でマンガ出版が壊滅的に縮小した韓国だが、少女マンガ(向こうでは純情漫画という)はまだ雑誌がかろうじて生き残り、男性マンガがネット発信になったのと好対照だという話。それと、貸本マンガ(マナバンとよばれた貸本屋専門の貸本マンガ出版がある)がかえって生き残ってしまったという話。マナバンではなく、あらたな貸本業があって6000店ほどあるので、それだけで商売になるらしい。
イベント後のレセプションにはちばてつやさん、里中満智子さんもこられていた。韓国の作家さんとは、全然話せなかったのが残念だったな。

こちら「マイコミジャーナル」で展示の様子が見られます。

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