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夏目房之介の「で?」

買った本、買えなかった本

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そういえば、ひさびさ吉祥寺に出て、時間も少し余裕があったので書店に入り中野晴行『謎のマンガ家 酒井七馬伝』(筑摩書房)をようやくゲット。ついでに目についた「水声通信」06年12月号特集「戦後マンガ史をどう書くか」(水声社)なる冊子を買う。ホントは小田切博のアメコミと9・11に関する本『戦争はいかに「マンガ」を変えるか』(NTT出版)、金田淳子のマンガ同人誌についての論文が載っているらしい『文化の社会学』(有非閣)などもさがしたのだが、なかった。
小田切本はゲラが送られてきて第一章を読んだが、すごく面白い、いい本だ。そうなると、永山薫『エロマンガ・スタディーズ』(イースロ・プレス)もそうだったけど、僕はゲラでなんか読みたくない。一度読んじゃうと、もう一度本で読んでも新鮮味がないし、第一自称「遅読の王」だからいつ読めるか知れたもんじゃない。なので、二章以降は本で読むつもりでとってあるのだ。でも、肝心の本がなかった。
こういうのってできるだけ書店で買いたいのよ、ネットじゃなくてね。なので、大きな書店で本をさがす余裕と機会が少ないと、いつまでも買えなかったりするのだった。やっぱネットか。ちぇ。

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