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夏目房之介の「で?」

こんな夢をみた(笑

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ネパールとか、ヒマラヤ辺の小国。国全体が絶壁みたいな場所。千尋の谷に向かう土地で、少年と少女の物語がある。その国では、伝統的な祭儀で少女が理不尽な供儀のようなものに供せられるらしい(谷に放り出されるとか、そのテの儀式だった気がする)。少女は少年(あるいは大人の部外者=僕?)とともに国を出ようとしている。僕の視点は、その国のドキュメンタリーをTVか何かで観ているような場所にありながら、途中から物語の中の少年か少女に移入している。少年と少女の物語も、その国に古くから伝わる説話のようでもあり、現実に起きていることでもあるような印象。
少女に移入した僕は、もうすぐ国を出るという寸前に、何か壁だか障子だかに書かれた昔からのアフォリズムとか絵のようなものをいくつか急いで筆で書き写している。最後に書き写そうとしているのは「谷(の上空)に向かって延びる蔓は、結局枯れるしかない」というような意味の警句。何がしか、そこに深い暗喩があるような感じがしている。

近頃、何か意味があるような印象の夢を具体的に憶えていることがなくて、ひさびさにそういう夢をみたので、メモしておく。でも、だいぶ記憶が薄れて曖昧になっている。

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