『手塚治虫=ストーリーマンガの起源』サントリー学芸賞!
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宮本大人氏「みやもメモ」で知ったんですが「サントリー学芸賞」(芸術・文化部門)なるものを、あの竹内一郎『手塚治虫=ストーリーマンガの起源』(講談社)がとっちゃったらしいです。驚いたなぁ。サントリー学芸賞って、そんなレベルだったんだ。しかも伊藤剛『テヅカ イズ デッド』(NTT出版)をおさえてってことでしょ。しょうもな。
〈社会・風俗〉部門の
マイク・モラスキー『戦後日本のジャズ文化 ―― 映画・文学・アングラ』(青土社) は、個人的にイイと思うよ。面白かったし、学術的配慮もしてあった。でもさ、『手塚~起源』は、もう笑うしかないじゃん。ほとんどページごとに突っ込みどころがある本じゃん。いやはや。宮本氏ならずとも「コラコラ」っていいたくなるよなぁ。
〈選考委員はこの著作を今までこの部門では受賞作のなかった後発の分野の著作として、甘く採点していたのではないかという疑念を抱かざるを得ないのです。〉(みやもメモ)
そうなんだろうな。無意識の「善意」すら漂う「あなどり」だよ。
マンガ研究を巡る状況は、そろそろこういう落差を「ちゃんとせーよ」って形で露出させ始めたんじゃないかな。とりあえず、驚いたよ、正直。
第28回 サントリー学芸賞の決定http://www.suntory.co.jp/news/2006/9630.html
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