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夏目房之介の「で?」

「サイト画面・・」のコメントつーか

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 「サイト画面が読みヅラい」のコメントが混雑しております。コメントに書き込み始めたんですが、やっぱり長くなっちゃったので、エントリにします。
 さて、こりゃどう書きこもうかな、とか思ってるうちに

けっこう燃えてしまっているんですけども、まぁ、基本的に「技術のわからんオヤジのグチ」が虫の居所から「批判」のような形をとっちゃったのは、僕の不徳のイタリでありまして、気を悪くされたYさんなど、その領域におられる方には申し訳なかった、とまず申し上げておきます。
 自分の抱えた身辺のことからむりやり一般論を引き出す、というのはエッセイや批評の芸でもありえますが、ここではたしかに芸じゃなくて無意識な「悪意」になってますね。すいません。僕も、マンガの領域で不勉強のまま手前勝手でいい気な、悪意の批判をされたら不快に思うに違いないですからね。
 Yさんも指摘されてるように、言葉の使い方自体が不勉強で曖昧なので、それでもいっておきたいことを、どう書いたものかな、というところで迷ってるうちに時間がすぎちゃいました。Webでの見え方を変えられるというのは、多少知識はありますけども、僕などのレベルだとそうそう使いこなせないですね。そして「使いこなせない」こと自体に、自分の不勉強に帰せられない問題があることも確かに感じているので、そのことが伝われば、と思ったのでした。
 とはいえ、相当舌足らずで、出版デザイナーを使う云々は、別に直接彼らを使うとかではなく、きちんと議論して問題をもう少し拾い場所に出して共通の言葉を作ることが必要で、そういう使い方はできないのか、そうしてはじめて出版なり家電で蓄積されたノウハウも生かせるんじゃないか、という程度のことをいいたかったんですね。本質的には、これらはいろんな意味で「翻訳」の問題(同じ言語でも異言語同様の翻訳問題があると思うしね)じゃないかとも思ってるんですけども。
 多分、こういう舌足らずな「素人」のグチに反応する雰囲気は、じつはけっこう広く共有されてるんだと思います。そのことを、もう少し考えてほしいという気持ちはありますね、やはり。とりあえず、こんなところです。それと、いつものことですが、反応しなくていいと思うものは一切無視します。なぜある種の人は、こうした言葉をわざわざ選んで書き込んでしまうのか、ということは考えますけどね、いつも。
 その領域に中では「常識」や「すでに古い陳腐な考え」だったりするものが、ちょっと離れるとそうじゃない。そこでいろんな問題がおきてしまうので、できるだけ共通の言語を更新していく必要があるっていう課題は、じつはマンガでも武術でも、どんな領域でも生じるんだと思います。じっさい、むずかしいすねー。

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