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”情報通信テクノロジは人々を幸せにする”を信条に、IT業界やアジア・中国を見つめていきます。

アンゴラ滞在記 #3

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日本企業の海外進出IT支援のために出張しているアフリカ・アンゴラ滞在記 その3 です。

<通貨についての補足>

前のブログでも書きましたが、通貨単位はクワンザ。
ほぼ米ドルと連動しています。
銀行での交換レートは、94クワンザ=1ドル。
大きいスーパーマーケットのレジ近くにも銀行の小さいブースがあり、そこで両替してくれます。
ホテルのフロントでの両替は90クワンザ=1ドル。
それが、街の路上で買物する時は、100クワンザ=1ドルで計算し、そのままドルで支払えます。お釣りも100クワンザ=1ドルで計算してクワンザで返してくれます。
計算が面倒くさいからという噂がありますが、たぶんそうなのでしょう。

ちなみに米ドル:クワンザは固定だと思っていましたが、若干変動しているようです。

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<アンゴラの人口>

アンゴラの人口は、推定しかありません。
未登録の人たちがたくさんいるからだそうです。

推定1600万人 (在日アンゴラ大使館HPより)
推定1850万人 (ユニセフHPより)
推定2000万人 (現地の一般人の話)

とよく判りません。

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人口は急激に増えていて、子供の割合が非常に高いようです。
仕事で雇っているアンゴラ人通訳(ポル語⇔英語)によれば、一夫多妻制が認められているので、経済力があれば “夫1人-妻5人ー子供20人”というケースもあるそうです物価、特に食料、生活必需品、住居が異常に高いこの国で25人を養うためには、相当の稼ぎがないと無理そうですが。

アンゴラの人口ピラミッド構成は以下のように美しいピラミッド型。

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<教育>

アンゴラの識字率は男性80%、女性60%、平均70%。
特に長く続いた内戦時代に子供だった30~40代は、教育を受けることができなかったために特に識字率が低いらしい。
内戦が終結している現在では、基礎教育(小学校4年+中学校4年の合計8年)は全員無償で学校に行けるそうです。但し、教科書や文房具、制服などは、自分で購入しなくてはならず、そのために学校に行けない子供たちも少なくないとのこと。

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アンゴラにも大学はいくつかあるようですが、優秀かつ裕福な子供は海外に留学するようです。アフリカ域内ではジンバブエ大学の人気が高いそうですが、ここ数年のジンバブエの異常インフレーション(年400%超)に伴う大学の荒廃で現在どのような状況なのかは判りません。

<言語>

アンゴラの公用語はポルトガル語。他にバントゥー語というアフリカ南部の広い地域で使われている言語を母語とする人々が多いらしいですが、首都ルアンダでは、ほとんどの人がポルトガル語を話しているようです。
街中ではほとんんど英語が通じません。 ただ、大企業などでは英語が通じることも少なくありません。日本よりは英語が通じる印象です。(苦笑)

<人種>

アンゴラ人口の98%バントゥー系黒人。細かく民族が分かれているようですが、見分けがつきません。1%がポルトガル系白人。2%がムラートと呼ばれる白人と黒人の混血。実際にルアンダ市内を歩いても、ほとんんどが黒人、極稀に混血の人を見かけるといった印象です。
日本人は非常に少なく、大使館員も含めて50名以下とのこと。
対照的に、中国からの投資と労働力供給は多く、中国投資のビル建設をあちこちで見かけます。そこで働いている中国人も多く、ルアンダ市内に中国人が3万人いるそうです。
同じポルトガル語圏であるブラジルからの投資および居住ブラジル人も多いらしい。(統計情報は見つけられず。)

ちなみに、多く見かける中国人は、“金持ち” と認識され、犯罪のターゲットにされることが多いそうで、数少ない日本人が中国人と間違えられて犯罪に遭うケースもあったようです。(こんなことで日本の時代が終わりかけていることを実感してしまいました。。)

<宗教>

キリスト教徒が過半数を占め、他はアフリカの土着の宗教だそうです。街のあちらこちらでキリスト教会を見かけますが、建物の維持・補修ができず朽ち果てそうな教会も少なくありません。

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