失敗しないウェブアプリケーション開発の処方箋

【流行り言葉】UGP(User Generated Protocol)とは何か

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※4月1日のエイプリルフールに公開した悪ふざけです

最近、KNN界隈でUGP(User Generated Protocol)という言葉を聞くことが多くなりました。

まあ、よく聞くといっても神田さんしか言っていないので
一部のストーカーの間では有名、という程度の単語だと思います。

「○○とは何か」なんていうエントリは、造語の意味がぼんやりした時期にしか書けませんから
神田さんの真意はおいておいて、どんなものか良い加減な説明をしてみたいと思います。


◆それで、Google先生はなんて言っているのだ

残念ながら3月31日現在明確な回答はありません。
UGPで検索して出てくるのは株式会社UGPとか、アパレルブランドUGPとかです。

略さない形で検索しても、「protocol」に関連した学術記事と
KNN界隈のTweetが数件出てくる程度です。

UFOより正体不明ですね。

◆取りあえず直訳から

「ユーザーが作ったプロトコル」ということになります。
念のために書くとプロトコルというのは通信手順、通信規約のことで、
社会人でいうと「お世話になっております⇒(本文)⇒よろしくお願いします」みたいな決まりです。
※Wikipediaでの説明はコチラ

HTTPとか、SMTPとか、なんだか聞いたことがありますね。
これらの最後の「P」です。

言い換えると「ユーザーが作った通信手段や決まり」、でいいんじゃないでしょうか。

◆具体的にはどんなもの?

私が見た例ではTwitterとUstreamがUGPの例として
挙げられていることが多いような気がします。

神田さんの紹介以外だと、最近よく使われているOAuthなんかも
UGPのひとつだと思われます。

Twitterの場合、なぜこれが「ユーザーが作った通信手段や決まり」になりうるのかというと、
例えば以下のような理由が挙げられます。

  • 140文字という決まりがある
  • 「@」「D」「QT」「RT」などの文字を付けると特定の動作をするという決まりがある
  • 公開されているAPI(これも決まり)を使って第三者が色々な使い方ができる

通信してますし、決まりですよね。よし、これは通信プロトコルだ。

◆従来の「通信プロトコル」との違い

段々ざっくりとした話になってきます。申し訳ありません。

生い立ちと管理している人の性質が違います。

普通、通信プロトコルは研究機関(企業も含む)や特定の標準化団体など
専門性の高い組織で開発や仕様策定が行われます。

一方、UGPはTwitterのように企業がアプリケーションとして公開しています。

◆企業が公開しているのになぜ「User Generated」?

「通信の決まり」がプロトコルなのでTwitterはプロトコル。・・・といってもいいんじゃないかナァ
というところまでは前述の通りですので、次は「ユーザーが作った」というところですよね。

これはユーザー、つまり利用者がその仕様策定に関わるため、
ということでいいんじゃないかと思います。

通信プロトコルもIETFによってRFCのような仕様策定方式が取られています。
Wikipediaには、RFCについて以下のような記述があります。

RFC(Request For Comments)は日本語では「コメント募集」の意味であり、もともとは技術仕様を公開し、それについての意見を広く募集してより良いものにしていく観点から始めら れたようである。

そういう意味では通信プロトコルも"User Generated"なのかもしれませんが、
「UGP」が指す「User」はインターネットを利用する一般大衆という意味だと思われ、
事実仕様策定に参加する(仕様にケチをつける)機会がある利用者・開発者数は
RFCのそれとはケタ違いです。


◆UGPのひとつ、Twitterに関わる人達

Twitterがこんなに流行る前のタイムラインで、
Twitterを支持するコメントを毎日大量に発信していたのは
マーケターとか企画屋さんとか営業さんとかが多いような気がします。

「本当に底の知れないツールだ」
「またひとつ新たな可能性を発見した」

こんな発言が毎日1つや2つは見られました。
この、日本国内で初期にTwitterを支持していた人達の「Twitter愛」は
尋常じゃなかったと思います(ついこの間までの話ですが・・・)。

なんでこんなにTwitterを愛することができたのか。
自分たちが使うツールの仕様を、自分たちで決める自由を得たからだと思います。

これまでは新しくリリースされるサービスを試してみては
「これはダメだ」「これは見こみがある」と一喜一憂していた人達が
自分が使いたいように使えて、拡張できて、公開する、
そういう自由を得たことによる感動が根底にあったのではないかと感じています。

◆UGPとは何か

UGPが象徴するのは、
「インターネットという道具の使い方
 一般の利用者に開放されることで、ものすごく身近になってきている」

というこの時代の雰囲気なのだと思います。


例えばメールのプロトコルはメールクライアントが解釈し、使いますが、
UGPはユーザーが解釈し、使います。

ユーザー、利用者というのはサービスの終端です。
これまでのプロトコルは家庭のパソコンが終端でした。

プロトコルがパソコンからはみ出しています。これは新しいことです。

UGPはアプリケーションレイヤでインターネットの日用品化を感じるのに都合のよい言葉です。
どうせこの後Googleがインターネットデータトラフィック層(第9階層くらい)でWrapperとして出張ってきて
データの持ち主もAPI提供者もどうでもよくなるんでしょう。Google Buzzはサービスではなく技術開発の実験だと思っています。

より低いレイヤーの話題では「クラウド(特にIaaS,PaaS)」に相当すると思います。

◆終わりに

夜も更けてきて、眠くなってきました。今深夜2時前です。
いくらエイプリルフールといってもあんまりいい加減なことを書くと怒られるかもしれません。

なので、最後にとっておきのいい加減なことを書いて寝ます。

2000年、私がIT業界という世界に入った時、
OSI参照モデルという7階層モデルを習いました。

今、その7階層を2段重ねにしたダブルOSI参照モデルというものができつつあります。
これはサーティーワンのアイスクリームに着想を得たものです。

ダブルOSI参照モデルでは、2段目は物理層、つまり我々の肉体から始まります。
つまり「拳で語り合う」ということです。「握手」でもまぁいいのかもしれません。

2階層目がデータリンク層、例えばトークンリング(日本では「裸締め」が一般的)となります。

そんなこんなで深層心理にまで入りこんだパケットは同じ経路を辿って
もう一度アウトプットされます。

深層心理が行きつく先、それはもちろん・・・・


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