Pinterestに関るたった1枚のインフォグラフィックが教えてくれた事(2/2)
作成者:中山陽平
前回のPinterestのインフォグラフィック記事の続きです。
前回は、あの有名なインフォグラフィックが実はミスリードをしかねないものであるということ。
そして、pinterestに限らず、恐らくほとんどのサイトで、USとUKのそれぞれのユーザは同じような「性別」「学歴」の違いを持っているのではないか、ということを、GoogleのDoubleClick adplannerの数字から検証しました。
そして今回は、前回の予告通り
- 他のサイトではどうなのか?他のサイトでもチェック
- pinterestは他の国ではどのように見られているのか?
- そして、pinterestは本当に世界で流行るきざしがあるのか?
についてお伝えできればと思います。pinterestの未来について知りたい方はご覧下さい。
では早速、調査の続きからです。
補足調査
補足1.yahoo.comだと、女性の比率が国によってどんなに違うのか?
となると、次に気になるのが他のサイトはどうなんだろう?ということですよね。
そこで、yahoo.comに対して、いくつかの国でデータを取りました。
Yahooは国別にサイトがありますがadplannerでは同じものとして表示されているようです(数字が同じでした)
また、指向性があまり無いので、yahooを選びました。
ある程度のトラフィックがないとデータが出ないので、10程度の国のデータしか取れていません。
結論から言えば、yahoo.comにおいて
- アメリカはやはり女性比率が高い
- イギリスやドイツ、イタリア、スペインなどは女性比率が低い
- 日本は圧倒的に低い(^_^;)
でした。何とも言えないですね。
データとグラフです。
補足2.USとUK以外ではpinterestはどう違う?
pinterestですが、他の国についても調べてみました。これも面白い結果でした。
データとグラフです。
米国以外は軒並みほとんど男性です。ドイツは20%を切っています。
この理由はadplannerの「Sites also visited」の欄を見れば何となく分かります。pinterestを見ている人が、他にどんなサイトを見ているのか?というデータです。
米国の場合、こんなサイトが並んでいます。
- sixsistersstuff.com
- chef-in-training.com
- thesmallthingsblog.com
- foodgawker.com
- plainchicken.com
- the-girl-who-ate-everything.com
- tipjunkie.com
- allwomenstalk.com
- skinnytaste.com
- blogs.babble.com
これは、サイトに行ってみると分かりますが、いわゆるpinterestに載っていそうなサイト達です。
つまり米国女性はpinterestを普通に使っているということですね。
それに対して、他の国、例えばドイツは
- lumma.de
- wunderkit.com
- readwriteweb.com
- thenextweb.com
- searchengineland.com
- techcrunch.com
- netzwertig.com
- etsy.com
- businessinsider.com
- mashable.com
…どこかで見たことのあるサイトが並んでいますね(^_^;)
そうですね、WEB系のニュースサイトやマーケティング関係のサイト達です。
つまり、この人達、純粋にpinterestを楽しんでいるというよりは、
「何か盛り上がっているからそのノウハウを知りたい」であったり「ビジネスに役立つか知りたい」という人々
ではないかと推測されます。
結論としては?
他の国はどうなのか
Yahoo!で調べてみましたが、もっともっと低い国がありました。USAは世界平均から見てもやはり相当女性のユーザーが多い国です。ヨーロッパは大概低いです。
pinterestは他の国ではどのように見られているのか?
今のところ盛り上がっているのは米国女性のみで、その他の国には波及していないようです。現在のアクセス者が男性ばかりなのは、お国柄もありますが、一緒に見ているサイトなどから考えると、ユーザとして出はない模様です。様子見といったところが大きそうです。
そして、pinterestは本当に世界で流行るきざしがあるのか?
マネタイズで苦労しているところもあり、pinterest自体がこれからどう変わっていくかわかりませんが、主にバイラルで爆発したという話が真実なら、いかに米国を越えていくかではないでしょうか。
これがヨーロッパやアジアなどで女性にも使われるようになると、変わってくるかもしれません。今のところ若干ビジネス的にはクエスチョンマークがついている状態ですが、まだ要チェックです。
日本でビジネス的に使うとすると、やはりレイトマジョリティくらいまで広がらないと、労力に合わないかと思います。相当テコ入れしても2年〜はかかると思います。また、今からやるほどの先行者利益も特に無いように思います。
おわりに。
pinterestについては引き続き様子を見るとして、国別のユーザー層の違いというのは非常に興味深いなと思いました。これは個人的には凄く収穫だったなと思っています。
ネットは世界につながっているのでなんとなく均一に見てしまいがちですが、ちゃんと国ごとに考えなくてはいけないなと感じました。
実際に国別に何かするところまでオンラインマーケをやるという方は多くはないかと思いますが、海外情報を読み解く時に、その国のマクロな状況を知っておくことは必要ですね。肝に命じておきます。
後、adplanner便利です!ぜひ使ってみて下さい(^_^)
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