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ライフワークとしての学びを考えます。

声が変なのは声帯の動きに力が入っているため 声帯をリラックスする方法

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「声に自信がない」という方が多くおられます。

本来、人は、良い声を持っています。

赤ちゃんが生まれると「オギャー!」と良い声で泣いていますね。
赤ちゃんはどんなに一晩中泣いていても声が嗄れることはありません。
しゃがれ声の赤ちゃん、なんて聞いたことありませんものね。

どんな人でも、平等に良い声をいただいて生まれてきているのです。

しかし、人生経験を積み重ねる中で、どこかおかしな発声になってしまい、良い声が出せなくなってしまうのです。

例えば、子供の頃「こんな声を出してはいけません」と注意を受けたり、小学校で友達に「変な声」とからかわれたりします。そうすると、自分なりに「こんな声がいいかな?」「こんな風に出すと格好良いかな?」と、間違った方向に工夫し始めます。

そうすると、本来素直に合っていた声帯は、少しずれた方向に働いてしまいます。

そして、人生を重ねれば重ねるほど、声帯に厚着をしていってしまうのです。

一般的には、声を良くするために始めると思われているボイストレーニングですが、じつは、厚着を一枚一枚脱がしていって、本来持っていた良い声を取り戻すのが目的です。

つまり、ずれていることに自分で気がついて、方法を変えていくことが、無駄なく最速で上達するコツでもあります。

それでは、ずれている声帯を、本来の素直なお仕事ができるように戻してあげる最適なトレーニング方法「エッジ」をご紹介いたしましょう。


◆◇◆ エッジ ◆◇◆

(1)あごを下げて舌を十分にのばして舌先を下の歯につける。これが基本のポジションです。

(2)基本ポジションのまま、「あ~」と言うつもりで、声になるかならない寸前のところで発声する。
「呪怨」の「あ"あ"あ"・・・」に近い声です。古い扉が「ギギギギ・・・」と開くときの音にも似ています

★ポイント:力を込めないこと。軽く、薄く、リラックスして出せていることが大事。「あ"」の振動が高いと声帯にストレスがかかっているので、なるべくゆるやかな振動で行うように。すこし湿り気のある音で聞こえるのが理想。喉の奥で行わず、出来るだけ前で軽い場所で行うこと。

(3)エッジの「あ"」から、「あ"~あ~~」と「あ」の母音にスムーズに移行して、まっすぐのばす(ロングトーン)。

★ポイント:母音に移行するところで無理やり持っていかない。「あ」の音程がエッジの高さと同じになるように。声帯だけのトレーニングですのでロングトーンは軽く発声するだけでOK。

(4)これを10回繰り返す。
正しい方法で毎日やって1ヶ月くらいで声がスムーズに出るようになってきます。

(5)歌の方は、鍵盤楽器があれば(iPhoneのアプリにもあります)真中のドあたりから、一回ずつ半音下降し、出せる低さまで行ってまた半音ずつ上がって戻ってくると良い。鍵盤楽器がない場合でも、しゃべり声よりう少し高い音から始めて少しずつ低い音にしていく。



声帯に余計な力みが入っていると、エッジトーンは出来ません。
トレーニングを重ねていても声帯の調子は日々違います。エッジの様子を聞くと「今日は力が入っている」とか「今日はリラックスしている」などが分かるようになります。

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