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太っている人に大事な仕事を任せられるのか?

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最近は男性のスーツの傾向として、一時期よりは少しゆるくなりましたが、細身が主流になっています。

細身のスーツをジャストサイズでびしっと着こなせれば、本当に素敵だと思います。

スーツ選びにご一緒させていただくこともあるのですが、やはりあまりふくよかな体型だと、サイズ合わせが難しくなってしまうようです。

また、ある程度年齢を重ねた方ですと、外見はスマートに見えたとしても、お腹周りなど意外なところのサイズが合わないものです。お直しをすれば着られるのですが、実際「3センチ出しましょうか」などと言われると「自分は標準サイズじゃないのか」とショックを受けてしまうようです。これは女性も同じですが・・・。
ただ、いくらかっこいいからと言って、無理やり着ても、かえって太めが目立ってしまいます。やはり自分合ったサイズで着たいものです。

ビジネスでは、会議もありますし、座っているシーンも多いものです。
この細身スーツ、立っているときは良いのですが、座っているときが問題です。無理矢理着ると、本人もきついでしょうけれど、見ていてつらくなってしまうものです。
ただ、あまり余裕あるタイプのスーツだと、楽ではあるのですが、野暮ったいイメージで、古めかしい感じがしてしまいますし、悩ましいところです。


私の知り合いで、細身スーツを買いに行ったら、鏡に映った不格好さにショックを受けて、運動や食事調整を始めた人がいます。今はかなりやせてきて、スーツも着こなせるようになったのですが、仕事も順調になり良いことずくめでした。


アメリカでは自己管理ができていないという理由で、太りすぎの人は就職に不利という話を聞いたことがあります。
自分を管理できない人が、他人を管理できるわけがないという理由もあるのでしょう。
また、米国バージニア工科大学研究チームによると、肥満の労働者ほど仕事の生産性が低下するという研究結果も出ているそうです。参照記事: 肥満は職場における耐久力の低下と疲労の増加に関連

アメリカの場合は太っていると言ってもかなり日本とは条件が違うと思いますが、それでも、最近の経営者を見ていると、スマートな人ばかりです。


男性ピアニストでスーツで演奏する方も増えています。
特にピアニストはほとんどが座っている姿しか見せませんから、ふくよかな体型だと、窮屈そうに見えてしまい、こちらも心が落ち着きません。(こういう方の場合はタキシードの方が良いかもしれません。タキシードは立派な体格でも似合うようにできています。)
以前はピアニストも「太っている方が良い音が出る」と信じられていて、私も先生に「もっと太りなさい」とよく言われました。「音をとるか、ビジュアルをとるか」という選択を迫られたわけです。
しかし、最近は、あまり太りすぎたピアニストは見かけないようになりました。
肥満すぎると疲れやすいですし、それに、聴衆は音だけを鑑賞しているわけではありません。やはり感動には見た目も大事なのです。

ビジネスでも、「この人に大事な仕事を任せられるかどうか」というのは、もちろん能力も大事ですが、「人前に出してどうか」という面も見られているのではないかと思います。

自己管理能力とビジュアルが問われる細身スーツですが、ピシッとかっこよく着こなせるようになれば、仕事も変わってくるかもしれません。

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