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日本の伝統「サラシ」が発声にも効果

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最近、日本の伝統文化の一つでもある「サラシ」が売れているようです。 今時サラシなんてと思いますが、デパートや大型のスーパーで見かけることがあります。  

サラシは、通気性がよく夏でも涼しく、姿勢がよくなり、骨盤矯正、妊婦さんのお腹帯、そして、なんと巻くだけでダイエット効果もあるのだとか。(サラシダイエット→リンク

  じつは、私もボイストレーニングのレッスンでサラシを使うことがあります。  

良い声を出すためには、横隔膜が使えてなければなりません。 あるレッスン受講生が、トレーニングのときはしっかり横隔膜が使えるのですが、じっさいにしゃべるときになると、使えなくなってしまう方がいました。  

ヴァイオリニストの千住真理子さんが、大きなブランクを経て、演奏会で実力を発揮できなくなり苦しんでいた時期があったそうです。そのとき、お腹にサラシを巻いて舞台に立ったら、以前の調子が戻ったという話を聞いたことがありました。

良い声を出すため以外に、楽器の演奏においても、お腹にしっかりと力が入らなければならないのだということが分かりました。  

横隔膜を意識するために、話すときはお腹に手を当ててサポートしてあげるのも、一つの手段です。 でも、人前で話すときなど、ついついしゃべることに夢中になってしまい、横隔膜の存在を忘れてしまうものです。 そういうとき、手のかわりにサラシを巻いて、横隔膜を意識できるようにすることはとても有効です。  

千住さんの話しからヒントを得て、そのボイストレーニングの受講生にも、サラシを巻いてもらうことにしました。  

これが効果絶大。 しっかりとサラシを巻いたのおかげで、無理なく横隔膜が意識できるようになり、人前でも良い声で発声できるようになりました。  

ついでに、姿勢もよくなり一石二鳥だったのです。  

古き良き日本の伝統文化を見直してみるのもよいですね。 本番でどうしても良い声が出ない方、サラシをおすすめします。

 

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