心からニコニコするってなかなか出来ないよ
最近、仕事の相手やお客様が、時間に遅れてこられることが頻繁に起こっていて、どうしたものかと思っていました。
今もまた、予測していなかったお時間をいただき、人を待っています。
しかし、自分を振り返ってみると、日々少し落ち着きを失っているように思えます。
また、「どうでもよいこと」、「どうにもならないこと」を考え続けていたり、気持ちがとらわれていたりする。
そして、それらに流されている。
周囲さえも乱れていくのは、もしかしたら、これが原因ではないかとさえ考えます。
「和顔施」(わげんせ)という言葉があります。
いつもニコニコと穏やかな笑顔は人の心も和ませる。
私がよく行くマーケットのレジには素晴らしい「和顔施」の方がいます。彼女は品物の扱い方も心がこもっていて、ただ買い物をしているだけなのに、その後気持ちが潤っている自分を感じ、人にも優しくしたくなります。
そして、よく見ると、その方はほかのスタッフにも大変慕われ、信頼されている様子なのです。
「和顔施」は、他人やその周辺にも影響を与えるのですね。
そして、少しずつ波及していけば世界も平和になるのかもしれない、「ああ、世界の皆がこうであったなら、戦争も少しはなくなるであろうに」とふと考えてしまいます。
そして、自分こそ大丈夫だろうか?と、思わず鏡の前で微笑んでみる。
「世界はあなたであり、あなたは世界である」
これは、クリシュナムルティという宗教家であり思想家の言葉です。
もしこれが本当であるのなら、一番身近な他者は自分の鏡であると思えます。
物事が起こることは偶然ではありません。
これは自分に意味を問うているのだと考えれば、解決します。
今、時間をいただいた。
そして、ふとこれらの言葉を想った。
これも意味のあることではないかと考えました。
いま、「遅れていらっしゃるお客さんにも和顔施で」と思いながら待っています。