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伝わるプレゼンとは 「いつもより余計に少なく回しておりま~す!」

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「いつもより余計に回しておりま~す!!」といえば、海老一染之助・染太郎の「お染ブラザーズ」。
彼らが現れるだけで明るい雰囲気になり、お正月のおめでたい場面に欠かせない芸人さんでしたね。
 
「余計に回す」ことは、お客様に対するサービスにもなります。
 
しかし、プレゼンテーションではどうでしょうか。
 
精一杯余計に回すことがサービスだと思っていましたが、そうではありませんでした。
 
「あれも伝えたい、これも伝えたい」「これはスペシャルだから伝えなくては」と、言いたいことが増えていき、結局シンプルなメッセージが伝わらないでいたのです。
 
伝えるほうは、「このくらいだったら分かるだろう」「自分だったらこれは教えてほしい」「絶対喜んでくれるはずだ」と自分基準で考えてしまう。
 
でも、専門家と、初めて話しを聞く方とは、見えている景色が違うのです。
専門分野を長くやっていると、そこに気がつかず、知の呪縛にかかってしまい、初めての方の気持ちが分からなくなってしまうのですよね。
 
「余計に回しすぎて伝わらない」
 
そういうことがあるのです。
 
だから、最近は、「余計に回しすぎない」「いかに一回でも少なく回すか」と言うことばかり考えています。
 
そうすると、プレゼンテーションも時間に余裕を持って終われますし、質問も多く頂くことができます。
 
ただ、少なく回しすぎて本当に大事なことを伝えなかったりしないように、大事なエッセンスを残しながらシンプルにしていく作業が必要です。
 
お客さんの立場からすると、いかに少ない回数で、凝縮しながら、結果が出るか、ということが知りたいわけです。
そのために、どこまで削っていいか、どこまで回数を少なくするか、ということは、ギリギリの選択になってくるわけですね。
そこを「見切る」のが専門家の役目だと考えています。
 
だから、アイデア出しの段階より、推敲の段階の方が意外に体力を使います。
 
今後も、よりシンプルに、より伝わる方法を追求していきたいですね。

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