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スピーチやプレゼンで話しているときに「あー」「えー」を言い過ぎる 「あー」「えー」をやめるつ4の方法

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「そういうわけで、えー。えー、まず我々は、あー、そこはですね、えー、あー、そのあたりはですね、えー、調整していくわけであります、うー。えー、つまりここは、あー、譲れないということが、あの、おー、先方に、いー、実際に、あー、いろいろな対応が、あー、あるわけであります。まず参加は、あー、決めていないわけで、えー・・・・」
 
 
これ、何を言いたいのか分かりますか?
 
よくよく最後まで聞けば、だいたい分かるのかもしれませんが、初めて聞く話でこんなふうにしゃべられると途中で気持ちが離れてしまいます。そして一度離れてしまうと、二度と戻れません。
 
プレゼンなど人前で話すとき、やたらと「あー」とか「えー」とか、「えっとー」とか言い過ぎる人が多いですね。また、語尾の母音をやたらと延ばして、引きずりながら話すケースも多い。
 
こういう方は、文章の中にたくさんの「あー」とか「えー」を入れるので、多くの内容をしゃべっていないのに、時間オーバーしやすい傾向にあります。
 
私は、自分のプレゼンで、皆さんは忙しいところをわざわざ聞きにいらしてくださっているのだから、「あー」「えー」は言わないようにしています。「あー」「えー」は人の貴重な時間を奪います。
 
ただ、
「分かっていても、やめようと思っても、やめられない。」
「言いたくないんだけど、ついつい言ってしまう」。

という場合が多いですね。
 
これはクセになっていますね。
 
ボイストレーニングのレッスンで「あー」「えー」を言っているのに気がついて、いきなりストップすると、何も話せなくなってしまう人がいました。「あー」「えー」があると安心するのだそうです。きちんと分かっているし、やめようとも思っているのにやめられない。
 
しかし、ご自分は良いかもしれませんが、「あーえー話し」は、聞きづらいものです。
 
もう一つやめられない理由として、一瞬でも「しん・・・」とするのが怖いのだそうです。
 
静寂が怖い
 
だから、「あー」「えー」の人は、話に「間」がない場合も多いですね。
 
話しというのは「間合い」が大変大事ですから、大事なときは黙る瞬間も必要です。
黙っている間合いこそ、一番大切なことが伝わるのです。
話しにおいて「空」の瞬間こそ、最上の時間であるのです。
 
それでは、どうしたら「あー」「えー」がやめられるのか。
4つのコツがあります。

 
1、ある程度話す内容を決めておく
 
あまりに細かいところまで決めすぎると本番で一番良いものが出ませんから、ある程度決めておいて話す。
 
2、語尾を腹でとめる
 
語尾を腹でしっかりとめることができるようになれば「あー」「えー」は言わなくなります。腹・・・つまり「横隔膜」で言葉がしっかり切れるようになれば、言葉の切れ味がよくなり、切ったほうが気持ちよく、母音を伸ばしたいと思いません。短い文章でもいいので、言葉を横隔膜で切って話す練習をしましょう。スピーチとは「それの連続」です。

お腹をおさえながら、「わっはっはっは!」と"役者笑い"したり、女王様のように「お~ほっほっほっ!」と笑ったとき動くところが横隔膜です。その場所をつかんだら今度は、「皆さん、こんにちわっはっはっは!(横隔膜で切る)」と練習し、そのあと「皆さん、こんにちは(横隔膜で切る)」と、語尾を笑ったとき動いた場所で切ってください。

間合いを取るときも、すぐにお腹をダラリと休めない。そうすれば間合いは辛くなくなります。大きなインターバル以外、横隔膜は休む暇はありません。

★参照記事: たった一言で時代の流れが変わる 小泉純一郎さんのようなキレる言葉の簡単なボイストレーニング

3、低音で深い声を使う
 
文章の合間の「あー」「えー」は、浅い響きの場所で発声していて、息も流れていません
発声は、浅い声から深い声に切り替える場合「声のギア・チェンジ」をしています。声のトーンを浅いところや深いところを行ったり来たりチェンジするには、運動が伴うのです。人は面倒くさがり屋さんです。だから、話し始めが肝心。いったん低い声の響きに「ドン!」と思い切りギアを入れてしまってください。気を抜かない限り「あー」「えー」の浅い響きには戻りにくくなります。
 
、BGMを聴きながらしゃべる

練習するときに、かっこいいBGMを聴きながら、司会者や解説者、または歌手が歌の合間に語りをしているような気分で話す。音楽が流れていますので静寂の恐怖が減ります。これで「あー」「えー」がピタリとやんだ方多数。音楽は内容に合わせてチョイス。例えば、リーダーシップを発揮するようなスピーチでは雄大なイメージの曲なんかいいですね。
 
 
実は「あー」「えー」でしゃべるのは楽です。
 
常に声を浅いところで処理しているので、横隔膜も、体力も使いません。
ぜひ、皆さんが「あー」「えー」を少なくしていただけたらいいなと思います。
 
私は、これからは日本のビジネスパーソンも、「自分の言葉」で話し、話し方や声をしっかりと勉強していただきたいと願っています。

 

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