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ライフワークとしての学びを考えます。

アンサンブルとは溶け合うこと

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2013年2月3日合唱団「コール・リバティスト」の練習がありました。
 
この日は、第二部の練習に秋島先生にいらしていただきました。
 
佐藤眞作曲の「樹氷林」では、やはりロングトーン(長くのばす音)についてのご指摘がありました。
 
のびる音を「あーっ」と直線的に歌ってしまうと、声帯がきつく閉じられていて、柔軟な表現がしにくいのです。心では十分感じておられたとしても、声帯の都合で長い音のときはいつも同じ表現しかできないのは残念ですね。
 
また、声帯閉鎖がきつくてビブラートがつかない、まっすぐな音のみしか出せないのは大変危険です。
硬い音だと、途中でぷつっと音が切れやすく、一度切れてしまうとそれで終わりになってしまいます。
 
心に響くような表現をするためには、ある程度声帯を緩く閉じること、横隔膜を使って呼気を送り込むことを早く覚える必要がありますね。作品を何度も歌うことも練習になりますが、さらにボイストレーニングをすると良くなるのではないでしょうか。
 
合唱の作品は、たいていがアカペラか伴奏が付いたものになります。
アンサンブルとはどういうものか。
それは、お互いが溶け合ったり、相手の音に溶け込んだり、音や間で会話をしたり、良い刺激を与えて精神を鼓舞しあったりすることです。
自分だけが「はい。ちゃんと役目を果たしましたよ」というわけにはいかないのですね。
 
でも、それも、基本の音がとれて、個人とパートが歌えてきて余裕がなければできないことですね。
だから、アンサンブルの楽しみとは、アンサンブルが集団でするものにも関わらず、まずは個人がしっかりと勉強してくることも大事なことです。
そして、集団とは多少のレベルの差はあるものです。
 
出来る人は待つというふるまいを持つ。
出来てない人は謙虚にふるまう。
 
ふるまい一つ変えるだけでも、良いアンサンブルにつながるのではないかと最近感じています。
 
この日は「蔵王」より「吹雪」、チルコットの作品より「Irish Blessing」「O Danny Boy」、松下耕の「三つの詩篇」より「声をかぎりに」を練習しました。
 

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