勝つ人は負け方が上手い 八風不動
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武豊騎手が、デビュー27年目で2013年1月13日、京都競馬にてJRA通算3500勝という偉業を成し遂げました。
天才と言われるほどの才能、名ジョッキーの二代目、そして、良い馬、馬主さんとのご縁など、努力だけでは補えないほどの運が必要だったことでしょう。
競馬というのは、2着、3着は勝利ではなく、1着のみが「勝ち」となります。
だから3500回勝つとういのは並大抵のことではありません。
一つ知っておきたいことは、彼が3500回勝っているからと言って、それは常勝ではないということです。
3500勝の裏で、武さんは8割は「負け」ているという事実があるのです。
だから武さんは、負けても、
「よし、次頑張ろう!」
「次、こうしよう、こういうレースをしよう!」
とすぐに「次!」と気持ちを切りかえるそうです。
声に出すこともあるとおっしゃっていました。
そういえば、競馬場のドーピング検査場でアルバイトをしていたとき、武さんのレース後を何度も拝見したのですが、負けても勝っても表情が同じであったのを覚えています。
すぐに次に照準を当てていたのでしょう。
武さんは「八風不動」という言葉をおっしゃっています。
人生はいろいろなことがある。どんなときでも不動心を持って臨むこと。
なのだそうです。
それは、武さんのレース後の表情からも納得がいきました。
落馬事故から再起した武さんは、偉業を成しても興奮する様子もなく、常に落ち着いたさわやかな表情だったのが印象的でした。
負けたときが大切。
負けて悩んでいても進まない。
負けたときほど、すぐに切り替えて次に何を行動するか。
それこそが、成長につながるのだと感じています。
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