オルタナティブ・ブログ > 大人の成長研究所 >

ライフワークとしての学びを考えます。

ストーリーのある芸術的な童謡

»

日本では、山田耕筰と北原白秋のおかげで、芸術的にレベルの高い童謡が多く存在します。
これらは、大人の私たちが歌っても、十分に鑑賞に堪えられるもので、何十年経過しても廃れるものではありません。
欧米のクラシック歌曲ともひけをとらない格調の高さだと思います。今後も、きっと長い年月残っていくのではないでしょうか。
 
2012年10月6日、私が運営・指導を務める合唱団「コール・リバティスト」の練習があり、この日は、全体での練習に秋島先生をお招きしました。
 
山田耕筰作曲、北原白秋作詞、増田順平編曲の「からたちの花」作品集の中から6曲を勉強しています。
 
この日は、「あわて床屋」を歌いました。
 
あわて床屋は、カニの床屋さんが活躍する歌です。
 
カニは、はさみを持っていて、泡をブクブクと吹いているから床屋さんであるというストーリー設定が面白い作品です。
 
秋島先生は、
「情報が少なく、テレビがない時代に、子供たちに科学を教えるという狙いがあったのだと思います。」
 
「欧米ではクラシックのリートがたくさん作られているのですが、それは全部大人のもので、意外に子供たちのためのものは少ないのです。日本は、北原白秋、山田耕筰が中心となって、子供のための素晴らしい歌が残されていて、それは歴史的にみても評価されている」
とおっしゃいます。
 
そのため、歌詞の内容を大人が面白がって歌うということが良い演奏につながるのだと思います。
真面目に一生懸命歌ったから良いというわけではないのですね。
 
また、リズムや旋律の軽妙さもすばらしく、それをしゃれた感じで表現できればいいですね
 
この作品はアカペラで、ピアノの伴奏がありませんので、歌い手が伴奏役をつとめます。 
伴奏にまわるところの「チョッキン、チョッキン、チョキチョッキン・・」は、器楽的にぜひリズムとテンポを正確に演奏したいですね。クレッシェンド(だんだん強く)とディミヌエンド(だんだん弱く)の強弱記号があるのですが、強く歌うと速くなり、弱く歌うと遅くなる傾向にあるので気をつけたいですね。
 
この日は他に「烏の番雀の番」も歌いましたが、こちらも快速で楽しい作品です。ただあわてて歌うだけでなく、余裕をもって楽しんで歌いたいですね。
 
でも、アンサンブルはかなり良くなってきました。
あとは細かいニュアンスを作っていく段階です。頑張りましょう。

**************************

コールリバティストでは現在仲間を募集しています。初めてでも大丈夫。ボイストレーニングを行いながら素晴らしい合唱作品を歌います。ぜひ、一緒に人生の花を咲かせましょう。申込みはコチラ→リンク

Comment(2)