なぜ今ビジネスボイストレーニングが必要なのか
日本の社会は、これからますます厳しくなっていくと思われます。
そんな中、皆さんは、力を合わせて前に進んでいかなくてはならないという覚悟を定められているのではないでしょうか。
そんなとき、人の心に火を点ける人物が必要です。
「それは自分ではない他の誰かだ。」
そう思われるかもしれません。
しかし私は、こんな時代だからこそ、一人一人にチャンスがあるのだと信じています。
心に火を灯して、自らの気持ちを鼓舞し、言葉を語る。
その言葉は力に満ちて、言霊が宿り、周囲に光を与える。
今、言葉の持つ力を取り戻すべきときがやってきているのだと思います。
しかし、心を込めて素晴らしい言葉を語ったとしても、なぜか腹に響かないということがあります。
一生懸命頑張っても届かないということがあります。
それは、その方の努力や人間性が足りないからでしょうか?
そうではないと思います。
「腹を伝える声」というものがあるのです。
私も声の勉強する前は、自信もなく、なかなか人に気持ちが伝わりませんでした。
しかし今は、話すと想像している以上にインパクトがあり、スピーチの後に声をかけていただけるようになったのです。
やはり、技術というのは自分を助けてくれるのだと思います。
それは、自分でも分かりますが訓練のたまものです。熱い気持ちや根性だけでは、出せないものだということがわかってきました。
例えば、ピアニストが、どんなに素晴らしい音楽を心に持っていても、表現する技術がなかったら伝わらない。届かない。
技術だけが先行するのは良くありません。しかし、どうしても表現したいものがあるならば、ではどうしたら表現できるか?となったときの技術は本物です。
欧米の政治家やビジネスパーソンは、伝えるための声のトレーニングを行っています。それは天性のものではないのです。「あの人はもともと声がいいのだから」と諦める必要はありません。
現在の日本ではビジネスのボイストレーニングはまだまだ普及しているとはいえません。声のトレーニングをすることは他との差別化をはかることができるチャンスでもあります。
私はそういう意味で、ビジネスのためのボイストレーニングを行うことは大切なことだと考えます。
ぜひ正しい発声を身につけられて、今こそ、ビジネスの現場で言葉の力を発揮していただきたい。
そう願っています。