音が飛ぶと声が裏返ったり苦しそうな声になってしまう 声が同じ状態で歌えるトレーニング
歌っている途中で急に音が高く飛んだり、逆に、低くなったりして、音の高さが変わると歌いにくいものですね。
声が出にくくて、声がひっくり返ってしまったりすることもあります。
2012年10月6日私が運営・指導を務める合唱団「コール・リバティスト」の練習がありました。
この日は、全体の練習に秋島先生をお招きしてご指導いただきました。
「合唱ではポルタメント(音の移動で音程間のずり上げずり下げ)は絶対に使ってはいけない」とおっしゃる方も少なからずいらっしゃいますが、私は、必要な場所でしたらば使っても良いのではないかと考えます。
また、ポルタメントに聴こえていなくても、実は上手なレガート(音をなめらかにつなげること)というのは、ポルタメントを行っています。
16分の1秒より早く移動するとレガートになり、16分の1秒より遅く移動するとポルタメントになると教えていただきました。
また、もう一つポルタメントを使うと良いことがあります。
それは、人の声というのは、音の高さが変化したとき、高さにあわせて声の状態も変化しやすいのです。
例えば、ドからミに上がる場合。
気をつけていないと、ドよりミの音が苦しそうな硬くて浅い響きに変わってしまうことがよくあります。これを同じ状態で歌えるようにしなければなりません。
この日は、声の状態が変わらないようにするボイストレーニングとして、ポルタメントのトレーニングを行いました。
◆声のポジションを同じにするためのポルタメントのトレーニング
1、あくびの口をしながら息だけで「h~」
2、「ド~レ~ド」の音程を、ポルタメントをかけながら「ho~o~o~」で歌う。[o]はあくびのときの声に近い母音で「お」と「あ」の中間くらい。3、慣れたら半音ずつ音を上げていく
【ポイント】
・音が上がったときも口の形は同じに。息の量も変えないで。
・ポルタメントはすぐに動きだす。同じ音に止まっている時間を少なくすること。そしてゆっくりと時間をかけて音から音へ移動する。音は徐々に変えること。パッと音を変えると声の状態が変化しやすい。
声の状態を変化させないために、ポルタメントで徐々に変えているのです。さらに、素早くポルタメントを使う方法を覚えると、レガートもやりやすくいなります。
ぜひ、トレーニングをしてみてください。
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