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バイオリンの弦がクモの糸になる日がくる

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バイオリンは、ガットという羊の腸で出来た弦に、馬の尾っぽの毛で出来た弓をあてて演奏します。
 
ガットの代わりに、世界で初めてクモの糸で出来たバイオリンの弦ができたという記事が、2012年4月20日日本経済新聞に掲載されていましたのでご紹介します。

     ・・・・・(以下引用)・・・・・
 
クモの糸の弦は一般的な弦よりも強く、演奏した際に柔らかく深みのある音が出ることを解明(中略)大崎教授は2010年、直系8マイクロメートル(千分の8ミリ)のクモの糸約1万本から1本の弦を作るのに成功。プロのバイオリニストが、名器ストラディバリウスに弦を張って演奏する機会もあり「今までにない音色で、表現の幅が広がる」と絶賛したという。
 
     ・・・・・(以上引用)・・・・・

あの弱々しいクモの糸が強いというのには驚きました。
芥川龍之介の小説にもある「蜘蛛の糸」では、地獄からクモの糸をのぼって天国に行こうとする話しがあり、「よく切れないなあ」と思っていましたが、まさかあのバイオリンの弦に活用されるとは思ってもみませんでした。
 
これで演奏すると一体どんな音色になるのでしょう。
ぜひ機会があったら聴いてみたいと思いました。
 
しかし、一本の弦を作るのにクモの糸1万本とは。
もちろん、自然界から集めていたのでは間に合わないでしょうから、クモを大量に飼ったりしたのでしょうか。もし大量に生産するとなると、蚕のように養蚕ならぬ養蜘蛛などということになるのでしょうか。
 
クモはあまり好きではなく、ベランダにクモの巣が張ったときは大騒ぎでしたので、このあたりちょっと気になっています。
 

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